親鸞に学ぶ幸福論

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家族を支えているようで、実は支えられている

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【自利利他(1)】


まだ30代の独身で、新宿に住んでいた頃のことです。

とある縁で新宿御苑に行きました。

ちょうど今くらいの初夏の陽気の中、公園内の広い緑の芝生には、

たくさんの家族連れが、思い思いにボール遊びしたり、ランチしたりしていました。

ここに足を踏み入れるのは大学の時以来だな、と思い返しながら、

殺伐とした新宿の街並みの一角の、思わぬほっこりスペースに

心浮き立つものを感じ、しばし散策しました。

 


こういった処は、社会人の独身男性にはおよそ縁がなく、

場違いに身を置いている居心地の悪さを若干感じながらも、

子供の笑い声とぽかぽか陽気に癒やされました。

 


自分と同年齢とおぼしきお父さんたちが子供と遊んでいる姿に

「たまの休日に家族サービスでこうして出かけるのも大変だな。よくやってるな」

と感心しましたが、彼らの笑顔を見ていると、子供を楽しませているようでいて、

案外、本人自身も心身ともにリフレッシュする機会になっているんだろうなとも感じました。

 


皆さんはどんな休日を過ごされていますか。

「まいったよ、家族サービスでせっかくの休日がまったく自分の自由にならない」

と、嘆く友人の声も耳にします。

しかしそうぼやきながらも、その顔はどこか朗らかです。

 


家族ができると、家や庭の掃除、家族旅行、親もとへの帰省など、

けっこう面倒です。

しかしよく考えてみれば、家族がいるからこそ、掃除も運動もするのだし、

なかなか会えない親にも会いに行くのだし、

実は家族に背中を押されて、自分自身の心身の健康が守られているともいえます。

 


もし家族がいなければ、どんな休日だったか。

昼までごろごろ、たばこの煙たい部屋でパソコンゲーム、

繁華街のパチンコ屋に行って、その帰りに酒飲んで・・・

となっていたかもしれません。

 


ポカポカ陽気の芝生で体を動かすというのは、

家族でもいないと、なかなかそんな機会もありません。

食事も、家族がいるからこそ栄養のバランスも考え、彩りも考えて料理しますが、

独りだと手の凝ったものを作ろうという意欲はわかず、

いい加減なものをぱぱっと済ませるか、外食で終わらせるか、で栄養が偏ります。

独身男性は、既婚男性と比べて10年平均寿命が短いというデータは、わかる気がします。

 


家族を喜ばせよう、家族の幸せを守ろうと努めているままが、

実は自らの心と体の健康を支え、

自らの幸せを育んでいることにつながっています。

自分が家族を支えているようにみえて、

実は家族に自分が支えられている、といえるのです。

 

 

 

 

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