親鸞に学ぶ幸福論

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「天野屋利兵衛は男でござる」忠臣蔵に見る言行一致

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【持戒(1)】


『持戒』とは、仏教で教えられる善行の一つで、

今日の言葉では『言行一致』です。

言うこととやることを一致させる、

いったん約束したら、その約束は必ず果たすことです。

 

約束を守るのは、簡単ではありません。

時に不都合なことが起き、

いっそ約束を破ってしまおうか、と

弱い心がおきる場面もあります。

しかしどんなに大変でも、

たとえ多大な損失を被ってでも、

約束した以上は守り抜く。

その積み重ねが、あの人は約束を守る人だ、と

信用に連なっていくのです。

 

なかなか『持戒』ができない事例の一つが

「人の秘密を言わないこと」です。

あなたも友人から

「このことは誰にも言わないでね」と、

秘密ごとを打ち明けられたことがあったと思います。

そこで聞きたいのは、

その秘密を今も誰にも言っていないでしょうか。

それとも誰かに

「ここだけの話だけど」

としゃべってしまったでしょうか。

 

「誰にも言わないで」と言われ、

「わかった」と承知したならば、

それも一つの約束です。

約束した以上、

誰にも言ってはならないことです。

それを貫いていけば、

長く生きていくうちに

自分の胸の中だけにある秘密は多くなってきますが、

約束した以上は、

その秘密は墓場まで持っていくべきです。

 

約束したにもかかわらず、誰かにしゃべる人は

『持戒』のできない人です。

信用されない人です。

「あいつには大事なこと相談できん」

とレッテル貼られ、

誰も表面的なことしか言ってくれなくなるでしょう。

 

そもそも打ち明けられたことさえない、という人は

すでに信用されていないのかもしれません。

 


赤穂浪士の映画のシーンに、こんなのがあります。

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赤穂浪士討入りのため、

大量の武器を調達したのが、天野屋利兵衛。

利兵衛は、赤穂の浅野家に出入りする商人で、

家老の大石内蔵助から絶大な信頼を寄せられていた。

 

妻子にさえ秘密にしていた仇討ち計画をうちあけられた利兵衛は、

大石に協力し大量の武器を調達にかかった。

 

一介の商人が大量の武器を注文するなどおかしいと役人に捕らえられたが、

一切口を割ろうとしない。

そんな利兵衛に業を煮やした役人は、様々な拷問をしますが、

それでも利兵衛はひるむことなく、大見得をきった。

「天野屋利兵衛は男でござる」

 

役人は絶句します。

「こいつは死んでも口を割らない男だ」と。

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昔から芝居や講談でも有名な一場面です。

こんな天野屋利兵衛だからこそ、

大石は誰よりも信頼していたのでしょう。

 

自分だけ知っていることは、

言いたい衝動に駆られます。

たいていは

「ここだけの話だよ」

「あなただけだよ」

が連なっていくものです。

 

誰にもいえない事があるのは辛い。

しかしそれを乗り越えていかねば

人の上に立てる者にはなれません。

 

 

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