【自利利他(1)】
商売の基本は「自利利他(じりりた)」です。
「自利利他」とは、
【人の幸せを考えること(利他)が、そのまま自らが幸せになれる道(自利)ですよ】
と説かれた釈迦の教えです。
自利利他の基本を忘れたら、他の何ができていても、
商売はうまくいきません。
たとえうまくいっても、決して長続きしません。
それは客の立場に立ってみれば、よくわかることです。
あなたは、「原価は」「人件費は」「売上げは」「客単価は」「対年前比は」と、
儲けばかり考えるコンサルタントがプロデュースするレストランと
料理を作ることが大好きで、お客様においしいと言ってもらえることに
喜びを感じているシェフがいるレストランと、
どちらのレストランで食事されたいですか。
客は命の次に大事なお金を店に出すのです。
よほどその店が客に喜びを与え、感謝されるものを提供しなければ、
そんな大事なものを出せないのは、当然です。
お客に喜びを与え、お客に貢献する商売人が
儲かり、成功していくのは、古今の鉄則です。
自利利他の精神を表す、こんな言葉があります。
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「何か自分に出来ることはないか」
「他人のために出来ることはないか」
「自分が楽をしようというのではなく、人のために尽くそう、とできないか」
「常に人の喜べることは出来ないか」
これを十年続ける人に、周りに人垣ができる。
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つい私たちは「どうすれば認められるか」「どうすれば儲かるか」と
自分の喜びばかりを追いかけてしまいがちですが、
その発想を「回れ右」して、
周りに喜びを与えることだけを考えてみたらどうだろう。
その方がずっと速やかに、確実に認められ、
恵まれる人になりますよ、と
釈迦は教えられています。
これはきれいごとでも何でもなく、
「自利利他」「与えるものが与えられる」は、
三世十方の道理(いつでもどこでも成り立つ真理)だからです。
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