親鸞に学ぶ幸福論

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カジノのギャンブルで貪欲があおられ、身を滅ぼす

 

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【貪欲(1)】


私は大学生の時、友人に誘われて初めてパチンコ屋に行き、

つきあい程度に1000円分だけ玉を買い、やってみたのですが、

ものの5分ほどで持ち玉がなくなってしまったことに、

「あれ、もう終わりなん?」と唖然とした経験があります。

肉体労働のバイト約1時間分のお金が、

わずか5分も経たないうちに無くなってしまったことに

「これ、何が楽しいんだろ?オレの一時間分を返せ」

と腹立たしい気持ちになりました。

以来パチンコは二度とやっていません。

 


しかしこの時、もし私が大当たりでもして、

1000円があっという間に5万円くらいになってしまったら、

どうなっていただろうと思うのです。

もしかしたら「バイトなんかするよりパチンコを極めた方がいいやないか」

と、病みつきになったかも知れませんよね。

 


大王製紙の元会長は、カジノの借金で会社の金に手をつけ、

辞任に追い込まれ、懲役4年の実刑判決を受けました。

彼がその当時の心境を、新聞の手記に載せていたのですが、

欲の恐ろしさ、人間の弱さを知らされる内容でした。

 


彼は初めてカジノをした豪州で、用意した100万円が、

一夜で2000万円になったそうです。

カジノに魅せられた日であり、

同時に転落の始まりとなった日でした。

 


お金を稼ぐのは並大抵ではなく、

地道に、忍耐強く、頭と身体に汗かいて、

コツコツと手に入れていくものですが、

カジノでは、100万円が一夜にして2000万円になってしまうのですから、

舞い上がるのもわかります。

カジノ場が宝の山のように見えてもおかしくありません。

 


カジノにはまって、やがて借金がかさんでいきました。

会社から10億円近い借入金をバカラにつぎ込み、

手持ちが1500万円に減ってから逆転、

23億円になったこともあった、とか。

しかしそれも勝負を続けてすぐに消えていったのでした。

 


「ギャンブルでの負けはあまり記憶に残らない。

 勝ったことばかりが記憶に残るんです」

と彼は言います。

1500万円が23億円になった経験は記憶に焼き付くが、

23億円がなくなっていった過程はあまり記憶に残らない、とのこと、

これも恐ろしいなと思いました。

 


やがて借金が膨大な金額まで積み上がると、

地道に返そうとすると長い時間がかかってしまうため、

一発逆転できないかと考えてしまうそうです。

しかし借金返済をギャンブルで一発逆転を狙うのは

「ポジティブ」ではなく、ただの「無謀」です。

「思っていることが現実になる」とは、

よくスピリチュアル系の人が口にしますが、

少なくともギャンブルの場合、この考えは危険です。

「あたる」「あたる」「強く思い込め」と自己に言い聞かせるのは、

苦しいときの神頼みの心境と同じです。

 


いわば「一攫千金の大勝負」とは、

借金を招いたダメな自己に向き合うことが怖く、

長い間倹約をし、地道に借金返済する生活も嫌な人が、

その暗い部分を見ないようにする逃げ道となりやすいのです。

 


やがてギャンブルの負けを取り戻すのは、

ギャンブルしかなくなってしまい、

返済日が迫り、尻に火がついてくると、

大勝負をやらざるを得なくなり、

さらに借金を招き、

坂道を転がるように破滅に向かっていくのです。

 


「ギャンブルでもうけるのは、幻想だと思った方が身のためです」

と手記は締めくくられていました。

 


欲を起こし、欲に振り回され、やがて欲のために身を滅ぼす、

人間の実態が顕著に表われるのがギャンブルだと感じさせられる手記でした。

 

 

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