【縁(1)】
「なんでもいい、おれの悪いところをズバズバ言ってくれ」
と同僚が言うので、
「それなら」と感じたことをありのまま言っていると、
次第に不機嫌になり、黙って行ってしまった、
という話を聞いたことがあります。
私たちは欠点を言われると腹を立てます。
たとえ正論であったとしても、おもしろくない。
言った人をもう好きになれないものです。
だから「これはあの人は直したほうがいいな」と注意したいことがあっても、
これを言うと、腹を立て、自分を嫌いになるだろうなとわかるから、
どうしても言うのを躊躇してしまいます。
「誰か代わりに言って」という気持ちになってしまいます。
たとえ相手が自分の妻や子供であっても、
言いにくいことは変わりがありません。
嫌われたくないから、注意はしにくいのです。
したがって、自分の欠点を注意してくれる人はどこにもおらず、
たいていは陰でコソコソ言われ、笑われてるだけです。
そんな中、あなたにしっかり向き合い、
欠点を指摘してくれる人がもしあるとすれば
その人はあなたにとってかけがえのない存在です。
自分には気づけないことを教えてくれているのですから。
嫌われてもいい、ここを直してほしい、と
言いにくいことを言ってくれているのですから。
そんな人はお金を出したって、なかなか会えません。
真に感謝すべき人といえます。
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