親鸞に学ぶ幸福論

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「子供のころ、死が怖かった」という貴方に

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【後生の一大事(1)】

 


子供のころ、死ぬのが不安で、

「死がこわい」「死にたくない」「死んだらどうなる んだろう」と

そんなことを止めどもなく考えてしまう夜が怖く、

眠れなかった、という人はけっこうあります。

 

それが大人になると、

仕事の悩み、お金の心配、人間関係の問題に追われているうちに、

いつしか死の怖さは記憶の片隅に追いやられ、

「死」は誰でもやってくるのだし、大した問題ではない、

と考えるようになります。

 

年齢を重ねるほど、死が近づくのだから、

子供の時より死が切実な問題と感じられていいはずですが、

実際はその逆で

「死んだら、死んだときだよ」

「ぽっくり死ねたらそれでいい」

と死を軽く考えるようになります。

 

なぜ大人になると子供の時より、死を軽視するようになるのでしょうか。

理由の一つとして考えられるのは

「今まで生きてこれたのだから、これからも生きられる」

と経験からくる自信です。

 

この夏、相次ぐ自然災害に襲われた日本列島でした。

西日本の豪雨では、何十人の人が亡くなり、その多くは高齢者でした。

緊急避難勧告が出されていたものの、「たかが雨」でないかと、

まさか家が流されてしまう事態は想像できず、

その油断が甚大な被害を招きました。

 

もしこれが、「大地震で津波が来る可能性があります。皆さん高台に逃げましょう」

という緊急避難勧告なら、

脳裏に大震災の映像が呼び起こされ、

従った人も多かったのではないかと思います。

あるいは北朝鮮との有事が勃発し、ミサイル警報が出たとか、

何百年ぶりの火山爆発で何々村の人は全員避難してくださいと言われれば

大惨事だとあわてて避難した人が多かったでしょうが、

今回の場合は、いつも見慣れているただの「雨」です。

雨足がいつもより強く、長く降っている、というだけで、

この雨の災害で死ぬ、とはちょっと想像できなかったのかもしれません。

「今までもこんな豪雨で、緊急避難速報が出て避難したことあったけど、何にもなかったじゃないか」

という過去の経験から来る油断もあったでしょう。

 

これは高齢者だけの油断とはいえず、マスコミも、

集中豪雨の前にあった大阪地震の度重なる注意勧告の報道に比べると

明らかに災害当時の呼びかけは少ないものでした。

 

豪雨の次に日本列島を襲ったのが30年ぶりという酷暑でした。

40度を超える暑さに多くの高齢者が熱中症で亡くなりました。

家の中にいながら熱中症で亡くなっている高齢者も多くありました。

熱中症対策にマスコミや行政から、こまめに水分を取るように、

部屋のクーラーを入れるように、と忠告されていたのですが、

「クーラーは嫌いだから」

「家の中に入れば大丈夫だろう」

とそれに順わず、今までの経験からいつものようにし、

熱中症で亡くなりました。

 

これも「ただの夏の暑さでないか」という油断があったのだと思います。

年齢とともに免疫機能も低下し、体力も低下しているのですが、

今まで大丈夫だったんだ、これぐらいは今までもやってきた、

という思いから、不安にはならなかったのでしょう。

 

人間は必ず死ぬ。

誰しも分かりきっていることですが、

今までも生きてこれた、

数々の事故や災難にあったけれども死ななかった、

これからだって、まだまだ生きられるだろう、

と自分の経験から

「まだまだ死なない」と思い込んでしまうのです。

 

豪雨で水に流されて亡くなった方、

酷暑で熱中症でそのまま気を失って亡くなった方、

台風で亡くなった方、

土砂崩れで亡くなった方、

それら亡くなる人は皆、災害が起きるその時まで、

「まだまだ生きておれる」と思っていた人ばかりでした。

それが思わぬ最後の瞬間に

「まさか今日が死ぬ日だとは」

と唖然として死を迎えたのです。

 

人は死ぬときになって初めて、

まだまだ生きておれるという思いは間違いだった、

と骨身にしみて己の誤りを知らされ、

その時に子供の頃ぼんやり感じていた

「死がこわい」「死にたくない」「死んだらどうなってしまうんだろう」

の恐怖が明確なものとなって、

その人の眼前に突きつけられます。

これを仏教では「後生の一大事」といいます。

 

 

 

 

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