【出世本概(1)】
「命もいらぬ、名もいらぬ、官位も金もいらぬという人は、始末に負えない。
またそんな者でなければ、国家の大事を成し遂げることはできない」
西郷隆盛の言葉です。
体制や権力、大企業と果敢に戦ってきた人が、
目の前に積まれたカネで節を曲げてしまうことが過去の歴史でどれだけあっただろう。
どれだけの人が「官位」という餌をぶら下げられ、
しっぷを振って従順になってしまったか。
「やめないとお前の醜聞を世間に流すぞ」と脅され、
引き下がった人が何人いたことか、
「これ以上その道を行くようなら、命の保証はないぞ、殺すぞ」
とすごまれ、断念してしまう人がどれだけいたことか。
そんな人ばかりなら、体制側の権力者は安心しておれます。
権力と財力にものをいわせて、
反対するものはカネか官位で釣るか、
醜聞や殺害で脅せばいいのですから。
権力者が恐れるのは、いかなる手段を用いようが、志を曲げない者です。
西郷隆盛の言う「手に負えない恐ろしい者」です。
なんとかその男の前進を阻もうとして、
どんな大金を積んでも「要らん。どけ」、
どんな役職をちらつかされても「うるさい、どけ」、
そのためにどんな誹謗中傷を受けようとも「かまわん」
殺されても「そうなってもいい」と突き進む者です。
過去の歴史をひもとけば、そんな者の手によって、歴史は動いてきました。
西郷が言った通り「そんな者でなければ、天下を動かす大事をなすことはできない」からです。
=========
仏教の教えを分かりやすく体系的に学べる
全20回の無料メール講座です。
おもしろそうだなと思われた方はこちらから登録できます。
登録解除もいつでも自由なので、一度お試しに覗いてみてください。