親鸞に学ぶ幸福論

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万の事・皆もって、空事・たわごと・真実あることなし

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【空事たわごと真実あることなし(1)】

 


「三国志」にムチャクチャなエピソードがあります。

劉備玄徳の家臣が、主君劉備を接待するのに

自分の妻を殺して肉料理としてふるまったという話です。

しかもそれを「三国志」の著者は美談として紹介し、

後日その事実を知った劉備は、その主人の厚意に深く感謝したとあります。

さらに、この後にこの話を聞いた曹操もたいそう感動し、

その主人に金を送ってます。

 

現代なら、カニバリズムの猟奇殺人、

食べさせられたものもたまったもんじゃない、と激怒するところです。

(ちなみにこのエピソードは、あまりに現代の価値観と異なっているので、

三国志の小説、マンガではカットされています)

 

自分の家族を殺して主君をもてなすのを美談にする価値観を持った人が

もしあなたの上司になったら?と考えたらいかがでしょう。

パワーハラスメントどころではありません。

 


このように現代の私たちの感覚ではとんでもない極悪非道も

時代や場所が変われば美談として語られるということです。

逆に今日は常識、良識とされることも

その時代や国によっては、大変な重罪に問われることだってあるのです。

 


たとえば現在の日本では、主権国民が常識ですが、

昭和の戦時中の日本では、天皇に忠義たることが

国民の最高の美徳とされ、道徳の規範でした。

その当時、「主権在民」「労使平等」などと叫べば

たちまち「アカ」「非国民」とレッテルを貼られ、投獄、拷問でした。

 


政権が転覆すると憲法も変わり、

収監されていた者も、一夜にして無罪放免、

昨日までの権力者は糾弾され、断罪される国もあります。

 


欧米では親や教師から、自己主張の大切さを学びますが、

日本では周りのことを考えた行動をとるよう、教育されます。

周りの空気の読めない人は日本ではひんしゅくを買い、見下げられますが、

欧米では、自分の意見を持たない人、自己主張できない人が見下げられます。

 


このように人間の決めた憲法、法律、常識、モラルは、

時代や場所によって大きく変動しますから、

あてにならないものなのです。

親鸞聖人が「万のこと・皆もって、空事・たわごと・真実(まこと)あることなし」と、

歎異抄に言われている「万のこと」の1ページ、といえましょう。

 

 

 

 

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