親鸞に学ぶ幸福論

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キレる高齢者問題。気をつけるべきは瞋恚

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【瞋恚(1)】


コンビニのレジで60~70代の男性が、

10~20代の女性店員に当たり散らしている場面を見たことがあります。

店員も何で怒られているのかわからない様子で戸惑っていて、

店長らしき人がなだめにかかりますが、うまくコミュニケーションもできず、

耳が遠いせいか、どなる声は大きいし、

その場にいた客の人たちもマユをひそめていました。

こういうのが最近言われる「キレる高齢者」というのでしょうね。

 

人間は誰でも歳を取っていきますが、

そうなった時に特に気をつけなければならないのは『怒り』です。

年を重ねると丸くなり、寛容になるかと思いきや、実はその逆で

歳を取るほど短気になる傾向があるようです。

 

高齢者が怒る要因はいろいろ挙げられますが、

脳科学的にもいえることです。

怒りの感情は脳の大脳辺縁系で作られるのですが、

それを抑制するのが前頭葉です。

ところが年を重ねると前頭葉の機能が衰え、

ストッパーの役割が十分に果たせなくなるのです。

 

急速な時代の変化についていけないストレスも影響しています。

ますます企業も個人も変化が求められる時代なのに、

高齢者は昔の成功体験に頑固にしがみつき、

旧態依然とした方法にこだわってしまいます。

そこをなんとか理解を求めて話をするも、

耳が遠くなったり、人の話がうまく理解できなくなっているので、

イライラして、うるさい、と返ってきて、話が続けられなくなります。

 

スマホのSNSで人付き合いをし、

パソコンで消費行動をする今日の社会形態も

相当高齢者にストレスを与えています。

 

若者の高齢者に対する接し方が

昔のように長幼の序を重んじる感覚とは違ってきていることも

腹をたてる要因になっています。

「礼儀がなっていない」「無愛想な態度でいるんじゃない」

と当り散らすケースはよくあります。

 

カルチャーサークルの講師から「会社で高い役職にあった人は扱いづらい」と聞いたことがあります。

退職後、新たな居場所を求めて趣味のサークルに入ってくるものの、

やたらに仕切りたがり、その割りには実際の活動では汗をかこうとはせず、

皆から煙たがられるのだとか。

以前の肩書きやこんな仕事をしてきたというプライドがあるのか、

本人としては「ただのおじいさん」扱いされるのが我慢ならないらしく、

周囲の人たちと軋轢を起こして孤立するのだそうです。

 

仏教でも「怒りの心」は108の煩悩の中でも

特に私たちを苦しめ悩ませる三毒の煩悩の1つに数えられ、

お釈迦様は「気をつけなさい」と重ねて怒りの恐ろしさは説かれています。

自分では自覚なくても、怒りやすくなっているのですから、

よくよく自制していかねばなりませんね。

 

 

 

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