親鸞に学ぶ幸福論

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「常識だろ、そんなのは」という説得力のない主張

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【真実(2)】


「Aは正しい」と主張する人に

「なぜそう言えるのか。根拠は?」と返すと

「Aは正しい、とBに書いてあるのが根拠だ」とBを提示してくる。

「なぜそのBという根拠が正しいといえるのか」とまた返すと、

「えっ!これが正しいのは常識だろ!?」と心外そうに言ってくる。

こんなやりとりはよくありますが、

その人が常識と信じているBが正しいとは限らないから、

Aが正しいとは言えないのです。

 

常識とは大多数の人が正しいと信じているものですが、

その時代、その国の常識は、

違う時代、違う国では常識ではなくなります。

 

アインシュタインの相対性理論は、

人がどこにいるかによって時間は伸び縮みするとか、

物体は速度が上がると重くなってくるとか

常識で考えたらわけ分からん理論ですが、

その理論が応用され、原子力や人工衛星のGPSなど、

私たちの生活に活かされています。

 

『常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう』

ともアインシュタインは言っていますが、

世の常識は彼のような天才の出現で

ひっくりかえってしまう、あてにならないものなのです。

 

人が何かを主張する時、

それが正しいとする根拠があってそう主張するのですが、

その根拠と呼ぶそれも、さらに「それが正しいと言えるのはなぜか」と根拠を問い続けると、

やがては「常識だから」という土台に行き着きます。

その人間の常識があてにならないから、真実を究明するのは至難なのです。

 

こんな考えさせられる寓話(ぐうわ)があります。

遠い異国での村の話。

その国には海辺の丘の上に砲台がありました。

毎日きっかり正午に号砲が鳴り、

誰もがそれで時間を合わせるのが国民の慣わしになっていました。

 

あるとき、一人の少年が、ふと疑問を抱いて、丘の砲兵に尋ねました。

「号砲を鳴らす時、どうして毎日ちょうど今が正午だとわかるんですか」

砲兵は精巧な懐中時計を胸ポケットから取り出し、誇らしげに少年に見せて言いました。

「国で一番正確な時計を持っているからだよ。その時計の時間がいつもちゃんと合っているように管理することも、オレの仕事なんだ」

「じゃあ、この時計はどうやって合わせるんですか?」と少年がさらに問うと、

「おれは週に一度、必ず国会議事堂の時計塔の前を通る。

そこでこの時計を合わせるんだから間違いないさ」

 

そこで次の日、少年は国会議事堂の時計塔を訪れ、

「時計塔の時間は、どうやって合わせているんですか?」と尋ねました。

役人は「そりゃあ、このあたりの誰もが使ってきた一番確かな方法だよ。正午の号砲で合わせるのさ!」

 

 

 

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