【信心(1)】
ナチスがヒトラーの演説の際、
照明、効果音など心理学的効果を巧みに駆使して大衆を興奮させたのはよく知られていますが、
あれから70年以上経ち、今や五感を刺激するテクノロジーも当時の比でなく、
多種にわたる強烈な薬物も開発され、
それらを使っての大衆を扇動するテクニックは格段に進歩しており、
実に危なっかしい時代です。
以下の言葉は入院先でモルヒネを処方された人が言っていたことです。
「あまりの激痛で意識が朦朧として、
“痛い痛いもういっそ殺してくれー!!”くらいの気分だったんですが、
モルヒネを摂取すると突然周りにお花畑が出現して
“まあ今はめっちゃ痛いけどそれも含めて人生って美しいよねうふふ幸せ”みたいな気分になりました」
薬物は人間の心理状態を簡単に変えてしまうことに末恐ろしさを感じます。
また現代のマジックは最先端のテクノロジーを駆使すれば、
浮いたり、消したり、人の心理を見抜いたり、
神がかり的な出来事を目の前でいともたやすく見せてくれます。
こんな時代ですから、どこぞの教祖が薬物やマジックを使って、
いくらでも信者に何らかの信仰体験をさせることができるわけです。
「わたしは教祖様に導かれ、神の声を聞いた」
「今回の儀式で確かにこの目で竜神が現われるのを見た」
と舞い上がって涙流させることも簡単です。
それらを使って信じ込ませようとする輩は
「論より証拠」と体験話を振りかざしますが、
薬物を用いれば幻覚、幻聴でもなんでも演出でき、
テクノロジーで人工的に奇跡を起こせるこのご時世では、
生々しい体験話にそそのかされてはならないと厳に警戒し、
「論より証拠」ではなく「証拠より論」と、
理性を発揮してしかるべきだと思います。
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