【信心(1)】
AI(人工知能)の躍進はめざましく、
つい10年前までは人工知能がチェスや将棋に勝った程度の話題が報じられていたのが、
今や医師の診断もAIに頼った方が誤診がなく、
会社でも社長や上司の判断よりもAIの方がずっと収益が上がり、
政策の決定も国会の議論よりAIの方が多岐にわたる情報を総合的に判断でき、
車の運転もAIに任せた方が事故が少なく、
あらゆる分野の次世代はAIが牽引するようです。
このようにAIが人間の智恵を凌駕するようになると、
人間の尊厳、人間の価値はどうなるのか、と危惧する声も聞かれます。
この時代に生きる私たちは、
いよいよ「人間とは何か」真面目に問い直す必要がありそうです。
では人間にあってAIにはない、人間ならではの特徴とは何でしょうか。
一ついえることとして、人間は「疑う」ことができます。
逆に「信じる」こともできます。
この「信じる」とか「疑う」という行為はAIにはできません。
人類は信じるからこそ思わぬ力を発揮し、
疑うからこそ危険から身を守ったりもできました。
もちろん信じたからこそ傷つくのであり、
疑うからこそ安心できない存在だともいえます。
信じたり、疑ったりするのは、人間の強さなのか弱さなのかわかりませんが、
(両面あるように思いますが)
いずれにせよAIの進化は人間不要論どころか、
逆に人間にしかないもの、人間にしかできないことを
大きく浮き彫りにしてくれるのではないでしょうか。
人間が人間らしく生きていくにはどうすればいいか。
そんな根源的な問いをAIは我々に突き付けているのです
AIは人間の可能性を広げるツールといえますし、またそうあらねばと思います。
こちらは「AIと仏教」というテーマで、AI時代の仏教のあり方を述べたものです。
よかったら覗いてみてください。
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