親鸞に学ぶ幸福論

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人命の尊厳の理由を問う一休とルソー

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【人生の目的(2)】


「人間は呼吸するために生きているのではない。何かをするために生きているのだ」

とルソーは言いました。

この言葉に「そりゃそうだろう」と頷いても、

「ではあなたにとってその“何か”とは何ですか」の問いに即答できる人は少ないかもしれません。

 

『日本語語源大辞典』によれば、

「生きる」という言葉は、「息をする」が由来だそうです。

赤ちゃんは生れる前、羊水に包まれたあたたかいお母さんのお腹の中ですが、

生れてまずしなければならないのが肺呼吸です。

これができねばたちまち命を落とすので、

赤子は懸命に肺で息をしようとし、

産婦人科の医師はそれを見守ります。

生まれたての赤ちゃんの吸う息、吐く息は、

まさに「生きる」行為そのものといえます。

 

呼吸できるようになると私たちは、

今度はそれを維持するための活動に入ります。

飲食し、排泄し、成長してからは読み書きを習い、仕事に就きます。

人間の営みとは、つづまるところ「生きるため」「息をするため」といえるでしょう。

 

室町時代の禅僧一休はこんな歌で人生を風刺しました。

「人生は 食て寝て起きて 糞たれて 子は親となる 子は親となる」

食べたら眠くなるのは、犬でも猫でも一緒で、自然の摂理です。

寝たらいつかは起きる。

休日でも昼過ぎまで寝ていると、さすがにこれ以上は、とモソモソ起きる。

起きたら、トイレにいく。

そのあと、冷蔵庫あけて、何か食べる。

寝て。起きて。出して。食べて。。。この繰り返しが人生だ、

と喝破する一休の歌は身もフタもありません。

これだけなら、犬や猫でも一緒です。

彼らもちゃんと食べて寝ておきて、子供育てていますから。

「犬生は 食て寝て起きて 糞たれて 子は親となる 子は親となる」

とそのまま置き換えられます。

 

では他の動物にない、人間ならでは尊厳な命の理由はあるのでしょうか。

人命の尊厳の理由をはっきりできる政治家、教職者、法律家はあるでしょうか。

あなたは教えられてきたでしょうか。

呼吸をするために生きているのではない、としたら

何をしたら、何を成したら、

「よくぞ人間に生まれたものぞ」

と人命の尊厳さを感じられるのでしょうか。

考えさせられるルソーと一休の言葉です。

 

 

 

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