親鸞に学ぶ幸福論

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将来の進路を早く決めてしまうことの危うさを思う

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【人生の目的(2)】


「将来何を目指すの?」との問いに

中学生、高校生ではっきり返答する子があれば

しっかりしてると感心されます。

大学生だとその返答に加えて、

「そのために今これをしています」と語れば、

有望だと評価されます。

一方「いえ、まだわからないんです」「考え中です」と答えると、

自立できていない、たよりない人と思われます。

 

そんな世の風潮にあおられ

早く将来の夢を持って、そのために今から走り出さなきゃ格好悪い、

と焦る人も多くあります。

ところが果たして将来の進路を早く決めるのがよいことなのか、

ちょっと考えさせられたメッセージがありますので、ご紹介します。

 

1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進教授は、

学生に「研究をするな」とよく言うそうです。

ちなみにたいていの教授は「早く研究テーマを決めて研究を始めなさい」と学生を急かします。

なぜ利根川教授は学生が早く研究テーマを選んで研究に着手するのを好まないか、

その理由をこう訴えています。

ーーーーーーーーー

大半の学者は、何が本質的に重要で、何が重要でないかの見分けがつかないから、

どうでもいいことを追いかけて一生を終っているわけです。(中略)

1人の科学者の一生の研究時間なんてごく限られている。

研究テーマなんてごまんとある。

ちょっと面白いなという程度でテーマを選んでたら、

本当に大切なことをやるひまがないうちに一生が終ってしまうんですよ。

だから、自分はこれが本当に重要なことだと思う、

これなら一生続けても悔いはないと思うことが見つかるまで

研究をはじめるなといってるんです。

科学者にとって一番大切なのは、何をやるかです

ーーーーーーーーー

 

この一文を読んで、これは理系の研究テーマだけのことではなく、

人生そのものにも同じ事が言えるよなと思いました。

ちょっといいな、くらいで、それを人生の目的と決めてかかるのは危ういです。

いったん始めたら、数年して

「これちょっと違うな、自分のやりたいこと、やるべきことではないな」

と思っても、一度乗りかかった船ですから、

途中で下りるのも勇気が要ります。

自分より数年、下の世代と競争することになりますから、ためらってしまうのです。

そこで不本意ながらふんぎりつかず、その道をこなしていくうちに、

「どうでもいいことを追いかけて一生を終っている」となりかねません。

 

では「これは本当に重要なことだ、これなら一生続けても悔いはない、これで死んでも本望だ」

と心底思えるものは何か、これをハッキリつかむにはどうしたらいいか。

これについても利根川教授は

「大事なのは、何が本質的に重要で、何が重要でないかを見分けるジャッジメント能力だ」

と言います。

この利根川教授の言葉も重い、特に「本質的に」というところが。

本質的に重要か、そうでないかを見分けるジャッジメント能力、

これは科学者だけでなく、人生を決める大きな要素に違いありません。

 

ならばジャッジメント能力を磨くにはどうしたらいいのでしょう。

本を読んで先哲の智慧に耳を傾けることも大事でしょうし、

他者の失敗に学ぶこともあるでしょう。

歴史の教訓から教えられることもあれば、

異国に住んでみて違った文化に触れることも勉強になります。

会いたい人に会ってみる、会いたくない人と接してみる、

恋愛してみる、挑戦してみる、しゃべってみる、黙ってみる、

いろいろなことが肥やしとなることと思います。

 

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