【御同朋(1)】
お釈迦さま当時のインドは、歴史上でも悪名高き「カースト制」という鉄壁の身分制度がありました。
カースト制は、先住民族のドラヴィダ人を征服したアーリア人が、自分たちと被征服民族のドラヴィダ人を厳格に差別したところから始まった身分制度です。
征服者が被征服者を差別するのは世の常で、西欧列強の植民地時代におけるアフリカ奴隷制やアジア人への差別など、これにあたります。
坂本龍馬の本なんかでも、同じ武士でも土佐には上士と郷士があり、徳川家から派遣された新たな支配者・山内家が上士、土佐をかつて支配していた長曾我部家が郷士となり、明確な差別があったことがわかります。
戦争で勝った民族が負けた民族を虐げるのは醜い人間の性なんでしょうが、それが世界史上でも最も色濃く長きにわたって続いているのがインドのカースト制です。
インドに滞在すると、それは今でも根強く続いていることが痛感させられます。
学校のカフェテリアでも同じカースト内でしか食事をとらず、恋愛も恋愛や結婚は違うカーストとはできず、職業もカーストによって限定されます。
たとえば自分より下のカーストの人が触ったものは嫌がる人が多いので、料理人やホテルに勤める人は上のカーストの人です。
つまりカースト制はアーリア人征服から今日まで3000年以上にわたり、インドの民を圧迫し続けてきたのです。
こんな身分制度を引きずっていては経済的にも立ち遅れ、国際的にも信頼されず、マイナスであると、現在のインド政府は法律でカースト制を否定していますが、実際は依然としてカースト制の思想が人々の心に根深くあります。
かかるインドにあって「万人は平等なり」を宣言し、四姓の鉄壁を壊し、人々の心を大きく変えた方がお釈迦さま・ブッダでした。
なぜ人類は平等なのか。
その理由をどのように釈迦は教えられたのか。
今回の動画ではインドの人々の意識を変革していったブッダの教えを動画でお話ししました。
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