親鸞に学ぶ幸福論

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人は弱く、なんにでもすがってしまう

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【信心(2)】

 

とある○○大神宮のサイトの宣伝文はこんなのでした。

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誠実にがんばって生きているのに。
 
悪いことなんかやったことは一度もないのに。

それなのになんでこんな目に遭うのか、と思っていませんか。

あの人なんか適当に生きていて、楽ばかりやっているのに。

口でうまいことばかり言って、結局いつも他人任せ。

それなのに幸せな結婚しているのはなんで?

それなのに出世しているってどういうこと?

そんな人が健康でお金もあるって、なぜ?

そんな理不尽だと泣いているあなた、あなたこそ必見です!

○○大神宮の奇跡を体感しませんか。

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……こんな安直な謳い文句で何十万円の祈祷料をまきあげるサイトを目にしたのですが、なんでこんな信憑性のない話に多くの人がなびくのか、と首をかしげてしまいます。

 

しかし一方で、無理もないかなという思いもあります。

病気や災難、家庭不和など深刻な苦しみに見舞われると、どうしても人の心は「なんでわたしはこんな目に」「どうしてあの人は幸福なのか」と運命がわからず、苦しんでしまいます。

そこへきて「そんなあなたに奇跡が起きます」と言われると人は弱いもので、実にたわいもないものにすがってしまうのも仕方ないことのように思います。

 

どうしようかな、信じていいのかな、と躊躇する人には、具体的なご利益体験談のオンパレードで攻め立ててきます。

・結婚はできないとどの占い師に言われてしまったけれど、○○神社にいらして、結婚をして、子宝にも恵まれて、本当に幸せですと笑顔で語ってくれました。

・タンカー爆発事故に巻き込まれ、たった一人だけ助かった方の持っていたのがこのお札なんです

・大震災で大津波に襲われて、自分の家の目の前で水が止まって助けて頂いた人は○○の信者だったんです

などなど。

この際のポイントは「私の悩みと同じだ、わかるわかる」というあるある話で共感させ、そこに奇跡が起きた、と大逆転で「こんなに幸せです」と語ること。

そもそもそういう話に身を乗り出して聞く人は、何か苦しみを抱え、「溺れる者はわらををつかむ」状態なので、そういった体験談に「ああなりたい」と背中を押されてしまうのでしょう。

 

特に病いの苦しみは私たちを迷わせるもとになります。

医者から見放され、手術ももうできない、そこに肉体的な苦痛や死への不安が相まって、冷静な判断ができなくなりますから、最もだまされやすいときです。

ここで祈祷してもらったら難病が治った、この石に触ったら劇的に回復した、そんな怪しげな体験談に騙されて、さらなる悲惨を味わう人は数知れません。

 

これだけ科学が発達しインターネットで情報があふれる時代でも、占いや迷信に多くの人が迷うのは、現代の知識や技術でも運命はちっともわからず、老いと病と死に苦悶する人間のねぶかい不安と怖れもどうにもできないからです。

老いと病と死を超えた真の幸福が教えられている仏教を正しく説く人が希求されています。

 

 

 

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