親鸞に学ぶ幸福論

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秀吉の意外な一面

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【精進(1)】


秀吉の言葉にこんなのがあります。

「一職を得れば一職、一官を拝すれば一官、心頭を離れず、ひたすらにそれをつとめしのみ、他に出世の秘訣なるものあらず」

一つの役職、一つの任務を全うできるようひたすら務めよ、それ以外に頭角を現す道はない、と言ったというのですが、この言葉を始めて私が聞いたときは正直言って「なんか秀吉っぽくない言葉だなあ」と思いました。

というのは秀吉ってなんか、コツコツ槍働きで汗流す実直な武将を尻目に、口一つで巧みに人をうまく引き込んでいく天才肌のようなイメージありませんか。

太閤記などで語り継がれる武勇伝も「墨俣の一夜城」とか「堺の商人から軍資金を引っ張る」とか華々しいものが多いですし、なんとなく私の中では才覚一つで機をつかみ、大ばくちに勝ち続けて天下を獲ったイメージがありました。

 

ところが仏教の教えを知るようになって、「一職を得れば一職」の言葉に、やはりこれは秀吉の際だった一面であったんだろうと思うようになりました。

仏教を聞くまでの私は、頭角を現す人、成功している友人に「あいつ、うまくやりやがって」とねたましく思うこともよくありましたが、結果よりもその結果をもたらした原因を見よ、との仏教の教えを聞くようになって、成功者を見る目が変わりました。

今は「小さいことや地道なことをおろそかにして大きなことは成し遂げられない」と確信しています。

 

私の周りにいる成功者の言動やものの考え方は、実に地道で堅実であることが日々知らされます。

きっと秀吉なんかは彼ら以上にそうだったに違いないと思うようになりました。

もちろん太閤記で語られるような華々しい天賦の才はあったに違いないのですが、それよりも「一職を得れば一職、一官を拝すれば一官」と語った秀吉にリアルな彼の姿を見る気がします。

 

実際、信長軍団で頭角を現すまでの足跡をたどると、一つ一つの職務を軽んぜず、堅実に勤めてきたエピソードが多々伺えます。

炭奉行を任じられれば、「なんだ、炭奉行か」と他の武将に嘲笑される中、炭の管理を徹底し、経費を半分に削減し、周囲を驚かせます。

城の修築を命じられれば、他の今までの誰よりも、丁寧に、速やかに行い、信用を築きました。

一職一職に精魂込めて打ち込む姿がそこにはあります。

 

 

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