親鸞に学ぶ幸福論

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オプションB  窮すれば転ず

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【精進(2)】


先回は、登山家が山で不測の事態が起き、

計画していた登頂ルートが難しいと決断したら、

すぐさま違うルートを探すことを話をしました。

彼らは登山の目的は「頂上」であって、

「この登山ルートでなければならない」ということではないと知っているからです。

 

ビジネスの世界でも「オプションB」という本が話題です。

オプションBとは次善の選択肢のことです。

「当初の選択肢(オプションA)」がだめなら、

「次の選択肢(オプションB)」がある、というテーマの本です。

 

諸行無常の世の中ですから、最善の道と計画していたオプションAがダメになる、という事態は起きます。

生きていれば誰だってそういう挫折に遭遇します。

そんな時考えるべきは『次にどうするか』です。

完璧な人生なんてあり得ないのですから。

だからみんな、なんらかの形の『オプションB』を選ぶ時があります。

 

登山でも、思い切ってルート変更したら結果的により早く頂上につける、ということはいくらでもあります。

人生も同じです。肝心なのは頂上(幸福)に至ること。

「あの人があの道だったから自分も同じ道を行かなければならない」

というものでもありません。

頂上(幸せ)までの道はいろいろあるのです。

 

「窮すれば転ず。転ずれば通ず」

窮した時は、新たな道を発見するチャンスともいえます。 

 

 

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