【愚痴(1)】
仕事に就いても続かない、すぐ辞める。
その理由は「職場の連中がバカばっかりだから、あんなところでやってられない」。
「上司が理不尽なことばかり言う、あれではあの会社は将来性がないよ」とのこと。
交際も続いたためしがない。
それも理由は「あいつのあの性格のせいでうまくいかなかった」。
挙句の果ては、
「仕事に就けないのも、結婚できないのも、親が悪いからだ、親の育て方のせいでこうなった」
と今度は親を恨む。
このように、すぐ他人のせいにする人、
なんでも誰かのせいにして生きている人は時々見かけます。
その考え方、どうにかならないものか、と周りは迷惑して頭を抱えているのですが、
これは人がどうこう言って治ることでもありません。
やはり本人が気付くしかないことです。
なかなか自分のこととなるとわからないものです。
人のことは分かるのに、なかなか自分の問題にはメスが入らない、
それが私たちの実態です。
ましてそういう人は、他人のせいにするのが思考の癖になってしまっているのですから、
一生気付けないかもしれない。
しかし自己に目を向けなければ、
その人の人生が好転することはもうありません。
いつか儲かる、いつか売れる、いつか俺の価値をわかる人が現れすごいことが起きる、とは口にしますが、
どうやって儲けるのか?どうしたら売れるのか?
どういう点がまだ回りが気付いていないあなたの価値なの?
という問いには何も答えられない。
その問いに答えられないのも、つまり自己に目を向けていないからです。
自己に目を向けると、人生は一転します。
その「回れ右」するまでが人生の鍛錬の時です。
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