【瞋恚(しんい)(5)】
【怒りは弱いものには八つ当たりとなり、
強い相手には憎悪となる】
といわれます。
■腹が立ったとき、自分より弱い者だった場合には
怒鳴ったり、罵倒したり、こぶしをあげたりする。
たとえば、こんな関係の場合。。。
【夫】→【妻】
女性は男性に腕力でかなわないし、
経済力でも庇護の下にある場合が多いので
DV、言葉の暴力など。
【親】→【子】
子供は常識を知りませんし、
すぐ失敗をします。
子供は主張も下手ですから
親は常に叱り役です。
子供は常に叱られ役です。
しかも親のいうことが正しいかどうか、
比較検討する視野がありません
【上司】→【部下】
業績が悪いのを部下のせいにする。
失業率の高いご時勢なので、
パワハラに耐えている社員も多いようです。
こんな事例を見聞きするにつれ、
反面教師にして
弱いものに腹を立てた時に
怒鳴ってはいけない、
ましてやこぶしをあげてはいけない
と自戒していきたいです。
■一方、自分より強い相手に腹が立った場合は
『憎悪』となります。
上司に馬鹿にされたり、
責任なすりつけられて
腹が立っても、それが顔に出してしまうと
「なんだ、その顔は。不服か~。」
と余計立場を悪くしてしまう
だから顔では神妙に、
声も「はい、承知致しました。まことに申し訳ありません」
と丁寧になります。
心の中は憎悪で煮えくり返っている。
妻は夫の浮気や理不尽な仕打ちに耐えている。
しかし怒りを表に出したら、
子供がかわいそうだから、
とじっと耐えている。
噴火寸前の火山にふたをして、
必死に圧に耐えている
抑えても憎悪のマグマは
黒くどろどろと固まって
ずっと心にこびりついていく
【怒りは弱いものには八つ当たりとなり、
強い相手には憎悪となる】
人間の悲しい姿です。
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