【非僧非俗(5)】
親鸞聖人がご自身のことを
「僧に非ず」と仰った御心について話をしてきました。
では、親鸞聖人は俗人なのか、というと
「俗に非ず」と宣言されています。
親鸞聖人は法施による財施のみで生きられた方です。
「法施」とは、仏法を施すこと、仏法を人にお伝えすることです。
「財施」とは、説法してくだされた方へ、
聞いた人がお礼の気持ちから
財を布施することをいいます。
90才まで親鸞聖人は生きられた方ですが、
法施一つで生き抜かれた方でした。
生活の糧は、仏法を説かれたことで頂かれた財施のみでした。
世間の人は、働いて収入を得て生活します。
親鸞聖人は働かれたことはありません。
法施のみでした。
親鸞聖人から法施を受けた人が財施をされ、
財施によって生きられた方です。
そういう人は俗人ではありません。
だから、「俗に非ず」です。
親鸞聖人は
「私は葬式、法事に明け暮れる僧ではない。
権力によって左右される僧ではない」
のご信念が「僧に非ず」と宣言となりました。
同時に
「ただ仏法をお伝えするためだけに生きている」との
世間の人にはない誇りを持たれた親鸞聖人は、
一生涯、本当の僧として貫かれた方でした。
生活のために働いているのではない、との誇りが
「俗に非ず」と宣言だったのです。
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