親鸞に学ぶ幸福論

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愛と憎しみは表裏一体と説く仏教

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【愚痴(3)】

 

愚痴の心で苦しんでいる実態を一昨日からお話ししています。

仏教では人生の苦しみを八つに分けて『四苦八苦』と説かれていますが

その中の一つに『怨憎会苦』があります。

怨み憎しんでいる嫌いな人と会っていかなければならない苦しみです。

 

■上司が嫌いだといっても、仕事していかねば生活できませんから

会社で顔を合わせなければなりません。

転職できればいいのですがこのご時世ですから簡単ではない。

ならば鼻つまんででも我慢しなければならなくなります。

 

■中には一つ屋根の下に住む夫が一番憎い、という人もあります。

夫の顔を見るだけでむかむかする、そんな人もあります、

・・・というか、とってもよく聞く話です。

同じ部屋の空気も吸いたくない、というのですから、

重症だと思います。

なんでそんな人と結婚したの?

と聞き質したくもなりますが、仏教では『愛憎』といって

“愛と憎しみは一つの如し”といわれます。

最初は愛していたのです。

この人になら、と自分の人生の半分を過ごすパートナーと選んだ。

ところが、その愛していた人に裏切られた。

すると一転その人のことが憎くなってくるのです。

その人のためと尽くしているほど、

報われなかった憎しみ、恨みはひどいものがあります。

しかし嫌いだからとすぐ離婚して今さら独身に戻る勇気もない、

子供もいれば自分の感情だけで離婚もできない、

となれば、同じ屋根の下でずっと『怨憎会苦』の苦しみを

受けなければならなくなります。

 

■このように嫌いな相手が上司であったり、夫であったり

いろいろなケースはありますが

生きていくときにはどんなに憎くても

会わねばならない事態があります。

周りの環境をどうしようもない以上、

自分の中にある怨憎の心を何とかしていくしかありません。

怨憎の心、愚痴の心とどう向き合うか?

人生における大きな課題といえましょう。

お釈迦様はこの愚痴の心についてどう向き合うよう説かれているか、

お聞きしてみましょう。

次回に続けます。

 

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