親鸞に学ぶ幸福論

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なぜ仏教では「うらみ」「憎しみ」を『愚痴』愚かな心と教えられるのか

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【愚痴(4)】


うらみ、ねたみの心を仏教では『愚痴』と言いますが、

この愚痴の心でどれだけ多くの人が悩み、損していることでしょう。

愚痴の心にどう対処していくか、全人類の課題といえます。

 

『愚痴』の“愚”は愚か、“痴”も愚か、ということですから、

愚痴とは愚かな心だということです。

お釈迦様は、お金の勘定ができないとか

文字のタテヨコが読めない、とか、

そういう人を決して愚か者とはいわれません。

人をうらんだり、憎んだりしている人を

「愚か者だ」と説かれているのです。

 

ではなぜお釈迦さまは、人をうらみ、ねたむ人を

「愚かだ」と言われるのでしょうか。

それは大宇宙の真理である、『因果の道理』がわからないからです。

このメルマガでも何度も取り上げるテーマですが、

仏教の根っこであり、幹をなす教えですから、

言い過ぎということはありません。

●善因善果

●悪因悪果

●自因自果

▼善い行いをすれば、善い運命(幸せ)、

▼悪いことをすれば、悪い報い(不幸や災難)が現れる。

▼善いのも悪いのも、自分の蒔いた種が、

自分に結果となって現れる、ということです。

 

この因果の道理を釈尊は宇宙の真理であると、

徹頭徹尾説き明かされているのが仏教です。

 

うらみ、憎しみに身を焦がす愚痴の人は

全て自分のまいた種という因果の道理がわからず、

『他因自果』

他人のせいで自分はこんなひどい目にあったんだ、

とうらんでいるのです。

あるいは『自因他果』

自分のやったことをあいつ持っていきやがった

と憎んでいるのです。

 

いや、そんなことも実際あるじゃないか、

と思われる方もありましょうが、

お釈迦様は例外なくすべては自業自得であることを

説き明かされました。

 

「なんでこんな目に遭うのがおれのせいなんだ!

 全部あいつが仕組んだことじゃないか!」

とお釈迦様に詰め寄った人は

当時のインドにもずいぶんいたことでしょう。

いや、本心をのぞけば、みな因果の道理をはねつける愚痴の塊です。

 

そんな根深い馬鹿な心を持った私たちに

一つ一つ誠心誠意ていねいに教えられたのがお釈迦様のご一生だったのです。

 

全ては己のまいた種だった、と知らされると

真っ赤にもえさかった暖炉の上に一片の雪が舞い落ちても

さっと消えていくように

うらみと憎しみいっぱいの、わだかまりの心はさっと消えて

心は驚くほど軽くなるのです。

 

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