【名誉欲(1)】
■今年、セブンイレブンの内紛劇、お家騒動が
マスコミを賑わせました。
「不徳の致すところです」と言いながらも、実際は
「今のセブンイレブンは俺が築いた、あいつが何したっていうんだ」
という一方の態度に、
「俺の今までの業績を認めてくれない、馬鹿にするな」
ともう一方がかみついたような展開でした。
■私が小学生だった時ですが、
クラスメートの他己紹介でうっかり私が
「○○君はドッジボールがクラスで一番上手い」
と発表したところ、
常々自分が一番上手いと自負していた△△君から
相当根に持たれた経験がありまして、
本質的には今年のセブンイレブン騒動も同じようなものだと
その時のことを思い出しました。
■人間は幾つになっても、
自分の才能や努力を褒めてもらいたいもので、
それを認めない者には我慢できない気持ちになるようです。
人間を根本的に動かしているのは「優越を求める心」だと
アドラーは言います。
■親鸞聖人はご自身のことを
「悲しき哉、愚禿鸞、(中略)名利の大山に迷惑し」
と告白されています。
「“よく思われたい”
“大事な人だと評価されたい”
“頑張っていると認めて欲しい”
“馬鹿にされたくない”
という名誉欲 が山ほどあって、朝から晩まで振り回されている、
なんと情けない親鸞だなぁ」
とご自身の名誉欲の強さを痛烈に懺悔されています。
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