【慢(2)】
■仏教に『八難』という言葉があります。
仏教を聞けない八つの難のことで、
その一つが『世智弁聰の難』です。
世間事の知恵に長け、弁も立つことを「世智弁聰」といいます。
そういう人は仏教は聞き難い、と説かれているのが
『世智弁聰の難』です。
師匠、メンター、教授、師範・・・
いわゆる「先生」と仰がれる立場の人は、指導者意識が強く、
他人から自分に頭を下げるのが当たり前になっているので
慢心が邪魔して、自分から心の頭を垂れて
「聞かせてください」とならないのです。
人は様々な体験や知識を身につけて成長し、
自信となっていきます。
それは良いことですが、自信は、
慢心や我執と紙一重のやっかいなものであり、
それが邪魔して仏の教えを聞けなくなる、
としたら残念至極です。
■私の仏教講座にも会社の経営者や弁護士のような士業の方、
いわゆるその道では「先生」と仰がれるような、
社会的な立場のある方が来られます。
「仏教には無知ですから一から教えてください」
と謙虚に言われる姿勢に感動いたします。
なかなかできることではないからです。
■多くの弟子を持つバラモン教の長老、120歳のベーランシャが、
35歳のお釈迦様とのただ1回の邂逅で、
その場で弟子になったエピソードがありますが、
べーランシャの仏縁の尊さに感動します。
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