親鸞に学ぶ幸福論

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あなたは肉を食べないのか、という質問に答えます

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【虚仮(2)】


先日、牛の畜産を通して話しをしましたが、

我ながら、ちょっと乱暴な書き方だな、

何を言わんとしているか、もっと鮮明にした方がいいかなと

思いつつも、配信してしまいました。

 

すると何人かの方より、やはりご意見、ご質問をいただきました。

「人間が生きていく上で、

何かを食べなくて生きていけるのですか?

どうして、牛を食べることがいけないのですか?

あなたは、何も食べないのですか?」

といった内容でした。

 

私が、畜産業の職業や肉食をする人を批判し、

オレはそんな悪いことをする人間ではない、と

一段高いところから物を言ったように思われたとしたら、

言葉足らずであったことを申し訳なく思います。

 

私は親鸞聖人の教えを伝える浄土真宗の講師です。

肉食妻帯された親鸞聖人を尊敬し、

猟師に「猟漁りをせよ」と親しく語られる蓮如上人を

敬慕する者の一人です。

私自身、肉食妻帯をしていますから、批判できるはずありませんし、

決して畜産業の人を糾弾するつもりで書いたのではありません。

テーマとした「今日の仏語」が「虚仮(こけ)」であり、

メルマガの文末にあった

「人間の情や慈悲心は清らかに見えますが、

心の底には、恐ろしい欲や怒りの心が見え隠れしています。

ただ普段それに気付かないで過ごしているだけです」

と書いたことがお話ししたかった内容です。

「虚仮」とは「うそ偽り」ということで、

歎異抄には

「万のこと皆もって、そらごと・たわごと・まことあることなし」

とそれを説かれます。

 

先日の牛の話しに続き、「虚仮」の一例を示します。

もう二十年前くらいでしょうか、

矢ガモ騒動を覚えておられる方も多いと思います。

矢が刺さったままのカモがいるとマスコミに報じられ

その痛々しい姿がお茶の間の同情を誘ったこともありました。

公園の周辺には「矢ガモ」を一目見ようと

連日300人程が押し寄せました。

住民からの、「助けてあげて」と言う声は日に日に高まり、

都の職員が救助したという騒動です。

一連の騒動をテレビで見て「矢ガモかわいそう」とか、

「矢ガモ本当に良かったね」と言いながら、

鴨鍋や焼き鳥を食べたりしているのですから、

こんな人間の動物愛護の騒動も

「虚仮」「そらごと」の一ページといえましょう。

 

親鸞聖人はこんな「そらごと」「たわごと」をご自身に見られて

「虚仮不実のわが身にて 清浄の心もさらになし」

“ウソ偽りのこの身には、清らかな心は全くない”

と懺悔されています。

 

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