親鸞に学ぶ幸福論

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菜食主義者は殺生罪を犯していないのか

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【殺生罪(2)】


殺生罪について、先日お話ししたところ、

いくつかのご質問がありました。

そのご質問をまとめますと、

以下の2問に収まると思いました。

1.肉を食べない生き方を勧めれば、悪を造らなくていいのか

2.人や動物が他の動物を殺して食べるのは自然の摂理であり、
殺生がなければ成り立たないので、悪ではない。

そこでこのメルマガ上でこの2問にお答えして、

送って下されたメールの回答といたしたく思います。

さらにご質問あれば、またメールください。

 

さて、まず1問目です。

1.肉を食べない生き方を勧めれば、悪を造らなくていいのか、

という意見ですが、事実、そのように思って肉食をせず、

菜食主義を貫き、仏道修行としている僧侶は世界中に多くあります。

というより中華圏、東南アジア圏などのほとんどの地域では、

僧侶たる者が当然果たさねばならない戒律だとされています。

肉を食べる僧は堕落であり、戒律を破った破戒僧であるとし、

仏の救いには遇えず、悪い報いを受ける、と信じています。

 

しかし米や野菜ばかりを食べ、肉食しない人は、

殺生罪を犯していないのかというと、そうではありません。

今日、農薬を散布せずに田畑を耕すところは、多くありません。

農薬をまけば、天文学的な数の虫が死にます。

農薬を使わないならそれはそれで、

野菜を食べようとする虫をいかに退治するか、の飽くなき戦いです。

野菜を食べているということは、

そのために犠牲になったおびただしい殺生があったということです。

 

また道を歩けば虫を踏んでしまいますし、

車を運転すればフロントガラスに虫がぶつかります。

生活するままが日々、殺生の連続ではないでしょうか。

 

幾千万の生命を奪わずしては生きてはいけない私たちの実相に

「全ての人の、どうにもならぬ恐ろしい業」と

仏教は説かれています。

 

2問目につきましては、次回、お答えいたします。

 

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