親鸞に学ぶ幸福論

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超高齢化社会の課題を救う宗教は、「老苦」を見つめる仏教だ

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【老苦(2)】


先回に引き続き、釈迦が説かれた四苦の一つ

『老苦』について話しをいたします。

 

縄文時代の平均寿命は約15歳だったそうです。

それは乳幼児の死亡が多かったからですが、

たとえ成人しても50歳まで生きられる人は

ほとんどいなかったようです

ならばあの時代、『老苦』を説く人があっても、

大多数の人はあまり実感わかず、

幸いにも長生きできた一握りの人だけが共感する苦しみ

だったかもしれません。

 

室町時代でも「人生50年」といわれた時代ですから、

やはり『老苦』を切実に受け止める人は

そんなに多くなかったでしょう。

自分のことを考えてみても、私は現在40代ですが、

「もう若くないなあ」としんみりすることはあるものの、

「老いたなあ」とは思わず、深刻な『老苦』は感じていませんから、

室町時代の人も『老苦』を実感する人はそんなになかったでしょう。

 

では翻って現代はどうか。

平均寿命が80歳を越え、老後貧困、介護、独居、認知症など、

四方八方眺めれば、老苦による愁嘆の声が満ちています。

若者は、子供の時から家族や近所で、

まざまざと老苦の実態を見せつけられているせいか、

「長生きしたくない」と言い出す人も増えています。

 

さらに今後、医学や科学の進歩により、

平均寿命90歳、100歳時代がやってくれば、

人生の多くの時間を老苦と向き合わねばならないことになります。

もちろん白髪を簡単に染められるようになり、

入れ歯も使わないで済むようになり、整形でシワも取り、

車いすも便利になり、介護ホーム、バリアフリー、

病院への交通も行き届き、介護法案も考えられています。

 

だがそれら『老苦』に苦しまないための人間の努力も、

『老苦』の克服とはいえません。

どれだけがんばっても、「老いていく」進路を変えることは

何人も絶対にできないのですから。

医学も科学も政治も、老苦の苦しみを

できるだけ先延ばしにする努力です。

 

確実に老いに向かう、万人の暗い生の本質を釈迦は見抜かれ、

人生は苦なり」と喝破されました。

そして、その苦しみの人生がガラリと幸福な人生に変わり、

「何と生きるとは素晴しいことか」と喜べる、

絶対の幸福があることを教えられています。

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