親鸞に学ぶ幸福論

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「自分なんかなんの役にも立たない」という気持ちの時に知っておきたい釈迦の教えとは

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【和顔愛語(1)】

 


誰かのためになりたい、何かの役に立ちたい、

という思いはあっても、

自分なんか才能もないし、体力もないし、お金もないから、

何の役にも立たないと落ち込むことが、私たちにはあります。

そんな思いに沈んだ時に知っておきたい仏教の教えが

『無財の七施』です。

財も力も持たないから人の役に立てない、と思っている人でも、

周りの人に幸せを届けることはできますよと

お釈迦さまが教えられたのが『無財の七施』だからです。

 


その中に教えられている一つが『和顔愛語』です。

和やかな笑顔と、優しい言葉で相手に接することです。

「笑顔で人と接しなさい、

あなたは周りの人を和やかな気持ちにさせることができますよ。

優しい言葉を人にかけなさい、

あなたと接する人を温かい気持ちにさせることができますよ」

と勧められています。

 


今はまだ仕事もして、任される任務もあり、

必要としてくれる人がいて、誰かの役に立てていると思えても

いつ何が起きて私たちは、オレなんか何の役にも立たない、と

落ち込んでしまう事態に陥るかも知れません。

いや、今がそうです、という方もあると思います。

 


たとえば、病気で長期入院すると、そんな気持ちになりがちです。

仕事ができなくなり、収入もなくなり、

いてもいなくても同じ、かえって迷惑をかけるだけの自分の姿に

苦しむ人が多いと聞きます。

その苦しい思いから、つい看護師や見舞いの家族に

八つ当たりしてしまうこともあるとか。

気持ちはよくわかります。

自分もそうなると思います。

 


そんな時にこそ、お釈迦さまの『無財の七施』の教えを、

思い起こさなければならないなと思います。

何も持たない人でも、人の役に立てる行いができますよと、

教えられたことなのですから。

 


入院していても、仕事する体力はなくても、

和やかな笑顔と優しい言葉で看護師さんや家族に接する、

『和顔愛語』はできます。

看護師はきつい仕事で離職率も高い職業です。

患者のお世話をしたいという高い志で看護師になっている人が、

自信を失い、嫌になって辞めてしまうのは残念なことです。

その続けられなくなる原因の一つに挙げられるのが、

患者が怒りや冷たい態度で接してくることへのストレスです。

 


患者であるこちらが、笑顔で接するように心がけ、

「大変ですね」「いつもありがとう」と優しい言葉をかけると、

看護師は励まされた気持ちになり、仕事に誇りと自信を取り戻し、

がんばろうという気持ちになります。

看護師にとって、患者の和やかな笑顔と優しい言葉が、

生きる力になることもあるのです。

 


見舞いに来た家族にだって、何の役にも立たないことはありません。

私の友人で、小学生の時、お祖母ちゃんの入院しているところへ

見舞いに行くのが大好きだったという女性がいます。

その理由は、忙しくて親も聞いてくれない自分の学校の話を

いつもニコニコ聞いてくれて、

図画工作で金賞を取った時はすごく喜んで、ほめてくれて、

そういう一つ一つのことがうれしかったからと言っていました。

入院して1年後に亡くなられたそのお祖母ちゃんは、

孫に大きな幸せを、入院先から届けていたのですし、

その温かい記憶は、今の彼女の心を支え続けています。

 


何の役にも立たないからと仏頂面になり、

周りに壁を作って孤独になるか、

そんな中でも和顔愛語に心がけ、

周りに幸せを届ける存在になれるか、

『無財の七施』は、苦境の時こそ知っておきたい、

お釈迦さまの教えです。

 

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