【説法(2)】
図書館で親鸞聖人に関する本をひらくと
浄土真宗、仏教の専門用語ばかりが書き連ねられていて
「これは本当に一般の人に親鸞聖人の教えを伝えたいという
気持ちがあって書いているんだろうか」
と首をかしげたくなるような本がたくさんあります。
真宗学の専門書ならそういう書き方も分かりますが、
表紙を見ると、一般の人向けに書いているはずなのに、
その本の中身は
「分かってもらいたいという思いはないんだろうか」
と腹立たしい気さえする内容です。
おそらく「それってわかりやすく言うと、どういうこと?」
と尋ねたら、筆者はきちんと答えられないのではと思います。
自分がよく分かって、その内容の素晴らしさを知っていたら、
「わかってほしい」と心から思いますから、
そんな読んで分からない者が勉強不足だと言わんばかりの
突き放した書き方にはならないはずです。
こう言ったら言いすぎかもしれませんが、
書かなければならないから書いているというか、
ただ原稿埋めるために書いたのかと邪推してしまいます。
池上彰は「週刊こどもニュース」を製作していく中で
「子供たちに本当に勉強させてもらった」と書いていました。
大人向けに伝えたニュース原稿を子供向けに書き直し、
子供に読ませ、分からないといわれたら、
分かるまで書き直すそうです。
いわゆる、子供からのダメ出しです。
子供の素朴な疑問は、往々にして本質を突いていた
と池上氏は言います。
「難しいことを難しく話すのは易しく、
難しいことを易しく話すのが難しい」のです。
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