【慢(1)】
人を見下す心を仏教では『慢』といい、
六大煩悩の一つに数えられています。
自分は人より秀でていると自惚れ、
周りを見下している人を見て
「何を自惚れているんだ、あいつは」
と批判する人があります。
しかしそう批判している人もまた、
相手を見下し、
「オレはあいつのように自惚れないぞ」
と自惚れているのですから、
「慢心」に振り回されているという点で、同じです。
「そうか、人の自惚れているのを見下すのも、確かに自惚れだな、気をつけよう」
と思うと、またすぐ出てくるのは、
「ここまで己の自惚れを自戒し、抑制できるのはオレくらいだな」
との自惚れです。
どこどこまでも『慢心』から離れきれない人間の実態がここにあります。
今日はマンガシリーズ第9弾です。
「慢心」をテーマにしたマンガです。
そのマンガで問題提起していることを
さらに掘り下げて書いた文章もリンクに貼りましたので、
関心ある方はそちらもお読みください。