【口業(1)】
今日は、これを言うと人間関係壊れますよという禁句を、仏教の視点から紹介します。
ただ禁句と言っても「キモい」とか「うざい」とか「バカ」とか、
そういった露骨な悪口、汚い言葉ではありません。
そんな言葉を口にする人が
幸せな人間関係を築けるはずがないのは自明であり、
それは禁句ワード以前に
そんなことを言ってはいけないのは人として当然のことなので、
今回はそういう言葉ではありません。
うっかりすると、つい言ってしまいがちのセリフです。
というよりもおそらく多くの人が、
あー、これ、言ってしまうことあるな、
と思われるような言葉だと思います。
ところがこれを言うと
相手との関係は非常に険悪になっていくので、
絶対言ってはいけない禁句ですよ、というものを紹介します。
その禁句とは、これです。
【なんで~してくれないのか】
これはつい出てしまう言葉ですね。
特に苦しい時、経済事情とか子育てなどで不安な時、
パートナーについ言ってしまいがちなのがこの言葉です。
自分はこのことで悩んでいるが、どうしたらいいか、と相談し、
支えてもらえるよう話し合えば相手も動いてくれるのに、
つい私たちは
「どうして~できないのか」
と相手を責めてしまうのです。
そう言ってしまうのも苦しいからこそなのですが、
しかしこれはマイナスです。
よけい相手を頑なにさせてしまうでしょう。
「どうして~できないの」というのは相手への攻撃です。
だから相手もどうしても「~があるから仕方ないだろ」と防御するようになります。
さらには「お前だって~じゃないか」と反撃もしてくるようになります。
そうなるともう罵り合いです。
やがて不毛な罵り合いを避けようと、
それは無視になり、見下す発言になってしまうのです。
これは夫婦研究のパイオニアであるジョン・ゴットマン博士が
35年の研究で知った、別れる夫婦の典型的な会話パターンだとのことです。
「なんで~してくれないのか」
「どうして~できないのか」
という言葉が飛び交う夫婦は
別れる夫婦の特徴の一つと紹介しています。
ゴットマンいわく、15分間の夫婦の会話を聞けば
その夫婦が四年以内に離婚するかどうか
85%の確率で当てることができるのだとか。
丸一日調査しなくても、15分間の夫婦の会話だけでわかるとのこと。
その15分の間にも、「どうして~できないのか」の一方を責めたり、
それに対して「~があるから仕方ないだろ」という防御、
「お前だって~じゃないか」との反撃、
さらには無視だったり、見下し発言だったり、
離婚する夫婦の会話の特徴がどんどん表れてくるとのこと。
「
「どうして~できないのか」というこのセリフ、
夫婦間だけでなく、上司が成績の悪い部下やミスをした社員に対しても、いいがちです。
これを言うと、夫婦同様、その職場は健全な人間関係が築けなくなります。
「どうして~できないのか」
このセリフ、言わないように心がけると、
つい言ってしまいそうになる瞬間が結構多いのに気付かされます。
そしてこれを言わないようにしていくと、
徐々にですが、人間関係がよくなっていくことも実感されることと思います。
トライしてみてくださいね。
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