親鸞に学ぶ幸福論

「そんなにしてまでなぜ生きねばならないのか」はっきり示した、メールdeで学ぶ仏教教室です。無料メール講座が好評です。受講者4000人。

religion(宗教)の由来と仏教

f:id:kikuutan:20170420213057j:plain

【因縁生(2) 】


世界の三大宗教といえば、

仏教とキリスト教とイスラム教です。

インドは人口が多いので今日、ヒンズー教は

仏教信者より多いと言われますが、

人種や民族、文化圏の枠を超え広範な人々に広まった宗教は

仏教、キリスト教、イスラム教のみなので、

三大宗教といえばこの3つをさします。

 

この三つは世界宗教とも言われます。

それに対し、特定の地域や民族にのみ信仰される宗教は

民族宗教と呼ばれ、

ユダヤ教や神道、ヒンズー教などはこれに分類されます。

 

その世界宗教の中でも、

仏教は他の二つ(キリスト教、イスラム教)とは

教義が著しく違います。

 

キリスト教とイスラム教はけっこう似通っています。

共にユダヤ教の旧約聖書から派生した宗教であり、

この世界を造った神が存在していて、

しかもそれは唯一の神だという教義も一緒です。

その唯一神の名を英語では「ゴッド」といい、

アラビア語では「アッラー」といいますが、

言葉が違うだけで、同じ一人の神を指しています。

キリスト教とイスラム教は歴史上幾たびも、

また今日でも世界各国でぶつかっている犬猿の仲ですが、

実は信じている対象は全く同じなのです。

 

それに対し仏教では「一切法は因縁生なり」

万物は因縁によって生じたのであり、

これに一切の例外はないと説きます。

その意味で。宇宙を造った神は存在しないという「無神論」です。

 

創造神を信じるのが教えの中心であるキリスト教イスラム教と

創造神は存在しないと説く仏教とでは根本から異なります。

それは見解の相違どころではありません。

キリスト教イスラム教から見れば、

神を信じない無神論は最も重い罪なのですから。

 

幕末期に英語の「Religion」の訳語が必要となって、

「宗教」と翻訳したのですが、

そもそも原語のほうの英語「Religion」は

ラテン語の「religio」から派生したものです。

「religio」とは「re」「ligio」という二つの言葉からなり、

「re」は「ふたたび」という意味の接頭辞

「ligio」は「結びつける」という意味ですから、

「再び結びつける」という意味です、

 

神の怒りで楽園を追放されたアダムとイブの子孫である人類を、

神と再び結びつける、という意味を持つ言葉なので、

キリスト教、イスラム教の教義に当てはまりますが、

仏教の教義からすると何の関係もない言葉です。

はたして仏教を「宗教(Religion)」の一つと呼んでいいのか、

から見直さなければならないのではという宗教学者もいます。

 

=======================

仏教を分かりやすく体系的に学べる全20回の無料メール講座です。
おもしろそうだなと思われた方はこちらから登録できます。
登録解除もいつでも自由なので、一度お試しに覗いてみてください。

=========


仏教の教えをわかりやすく体系的にお話する

20回の無料メール講座好評配信中。