親鸞に学ぶ幸福論

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人生行路の行く先を問う仏教

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【火宅無常の世界(2)】

 

お釈迦様は人生を旅に、

そして人間を旅人に喩えられています。

旅をしていれば、思わぬ絶景に息をのむこともあれば

うっそうとした森におびえることもあります。

荒野をさまよい、のど渇きに苦しむ時もあれば、

そのさなかに冷たいわき水を発見して喜ぶ時もあります。

旅には悲喜こもごもあるように

人生にも順境あり、逆境あり、

だから釈迦は人生を「旅」に喩えられたのです。

 

今までの人生を振り返ってみてください。

「死んだ方がましだ」と思い詰めることもあったでしょう。

「生きててよかった」としみじみ幸せを実感したこともあったでしょう。

好きな人との出会いに心弾んだり、別れに悲嘆したり、

嫌いな人との出会いにうんざりしたり、別れに清々したり、

浮いたり、沈んだりの連続で人生は進んでいきます。

 

現在(いま)だって、「明日は会議だ」と憂鬱になったり、

「まもなく連休だ」と心が浮き立ったり、

「月末なのにまだノルマが未達成だ」と不安になったり、

「ようやく一件成約にこぎつけた」とほっとしたり、

まさに水戸黄門の「人生楽ありゃ苦もあるさ」の歌の如し。

楽になったと思ったら、すぐ苦がやって来て、

苦にどうしようとあくせくしていると、思わぬ楽が訪れたり、

浮き沈みを繰り返して、人生行路を進んでいます。

 

「あのときはあんなに幸せだったのに、今は何も残っていない、あれは本当にあったんだろうか」

と過ぎ去った「楽」の日々に感傷的になることもあれば、

「あんなに苦しかったあの日のことも、今となっては何だったのか」

と過ぎ去った「苦」の日々も、夢幻のように思えてくることもある。

まさに先回お話ししたとおり『胡蝶の夢』です。

 

楽も苦も、過ぎ去っていきました。

今感じている幸せも不幸も、過ぎ去っていき、やがては遠い過去となっていきます。

ただ間違いない現実は一つだけ。

それは何か。

「瞬時も止まることなく、どこかに向かって進んでいる」という事実です。

 

お釈迦さまが人生を旅に例えられた真意は、

山あり、谷あり、浮き沈みの人生行路の行く先はどうなっているのか、

その旅はいったいどこに続いている旅なのか、その行く先でした。

 

 

 

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