親鸞に学ぶ幸福論

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令和の世を迎えられなかった人たちに火宅無常の世界を憶う

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【火宅無常の世界(1)】


歎異抄』という日本の古典に、親鸞聖人が仰ったとされる『火宅無常の世界』という言葉があります。

家のひさしに火がつき、みるみるうちに障子やふすまが燃え、

家屋全体が火に包まれてしまうように、

私たちの生きているこの世は、思いもよらぬ事が突如として起き、

何十年と大事にしてきたものも一気に崩れ去ることがあります。

それを親鸞聖人は『火宅無常の世界』と言われたのです。

 

つい先日も、白昼の池袋の街で、87歳の運転手の車が暴走し、

10人の歩行者を次々とはね、近所に住む母子2人が死亡する、

という痛ましい事故が起きました。

亡くなったお母さんは31歳、子供は3歳でした。

令和の世が始まるまであと11日を残すのみ、というときの事故でした。

亡くなったお母さんも「もうすぐ令和だね」と来る時代に思いをはせていたと思いますし、

子供は3歳ですから「令和はあなたたちの時代よ」とまさに言われていたのですが、

二人は令和の世を迎えることはできず、平成時代にこの世を去りました。

 

令和という元号が発表され、この約一ヶ月の間に

この世を去った人がどれだけあったでしょう。

まさか平成時代にこの世を去ることになろうとは思っていなかった人が

実際に令和を迎えることができず、この世を去っています。

 

いや、まだ3日あります。

日本では1日に約3250人近く死亡するそうですから、

この3日間にも約1万人近くの日本人が命を落とすことになります。

その1万人の中に自分が入らないとも限りません。

今生きている人の中で1万人近くは令和を迎えることができないで、

この世の旅が終わり、次の旅へと旅立っていきます。

私やあなたも令和を迎えることができるかどうか分かりません。

 

「令和」は自分にやってくるかどうか分からない将来。

「死」は誰一人例外なくいずれ直面していく将来です。

もう間違いない、万人にとっての大問題が、

この3日の間にも我が身に引き起こるかもしれない、

常にそんな不安にさらされているのが人生の実態ですから

「火宅無常の世界」といわれるのです。

 

 

 

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