親鸞に学ぶ幸福論

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マンガでわかる仏教『卑下慢』

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【卑下慢(1)】


仏教で『六大煩悩』の一つに数えられるのが『慢』です。

『慢』とは、慢心、自惚れ、欲目のことです。

『慢』により、私たちは横柄になり、人を見下すようになり、

言ってはならないことを言い、やってはならないことをやり、

恨みを買い、やがてその報いを一身に受けていかねばならなくなる。

『慢』が、私たちを煩わせ、悩ませる108の煩悩の中でも、

特に大きな六大煩悩の一つに数えられるのも頷けます。

 


日本レスリング協会から始まって、日大アメフト部、アマチュアボクシングと、

最近世を騒がせている指導者の醜態を見ても、

いずれの場合も、成功を収めたことで慢心が増大し、

あれだけのことを暴露されても謝罪もまともにできないほど、

自己を省みることができなくなってしまっていることにあきれるばかりです。

慢心におぼれる者の末路をまざまざと見せつけられる思いがいたします。

 


これは今に始まった話ではなく、

古来から自惚れ、慢心を戒めることわざ、格言も数知れず、

古今東西、おびただしい人が慢心に足をすくわれてきたことが知らされます。

『口自慢の仕事下手』

『高慢は出世の行き止まり』

『我が子自慢は親の常』

と日本のことわざにもあり、

『勝って兜の緒を締めよ』とも諭されてもいる。

シェイクスピアは『慢心は人間の最大の敵だ』と語り、

平家物語は『驕れる平家は久しからず』と述べる。

株投資の世界でも『慢は損を招き、謙は益を招く』と言われ、

イソップ童話では『自惚れは自滅を招く』とある。

 

しかしどれだけ「自惚れるなよ、自惚れるなよ」と戒めようとしても、

もう私たちから離れないのが「慢」なのです。

こんな時でも自惚れるのか、とあきれる思いにさせられるのが

お釈迦さまの教えられた「卑下慢」です。

 


「卑下慢」とは、卑下しながら自惚れることです。

私ほど頭の低いものはおらんだろう、とニンマリする心です。

謙虚にふるまって、自己反省の深さを誇示している心です。

「自分は人より深く反省している人間なんだ」

とひそかに自負する心が絶えず動いています。

 


「卑下慢」の一例をマンガで描いてみました。

といっても原作が私、描いてくださったのはメルマガ読者さんです。

https://siawasenatta.com/?p=432

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