親鸞に学ぶ幸福論

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名利の大山に迷惑する(名誉欲と利益欲に振り回されている)

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【名利(1)】


親鸞聖人は『名利の大山に迷惑する親鸞だ』と告白されています。

『名利(みょうり)』とは『名誉欲 』と『利益欲』。

 

『名誉欲』とは、

「ほめられたい」「認められたい」

「大事にされたい」「人より勝りたい」

「見下げられたくない」「嫌われたくない」という心です。

.

『利益欲』とは『財欲』『物欲』ともいい、

「カネが欲しい」「モノが欲しい」という心です。

カネがあれば何かあっても安心ですし、

好きなものも買え、好きなことができますから、

とにかく「カネがほしい」と、皆追い求めています。

 

そして多くの場合、『名誉』と『利益』は比例関係にあるので、

ひとくくりに『名利』といわれます。

カネをもうける人は尊敬され、みな頭も下げ、言うことも聞きますが、

カネを稼げない人は周りから見下げられ、誰も寄ってきません。

カネには名声がついて回る、ということです。

逆もまた言えて、名声にはカネがついて回ります。

メダルを獲得したアスリートには、

スポンサーがつき、収入は増えます。

学問でも名声が高まれば、

本も売れ、講演料、大学での地位など上がり、

給与が上がります。

どの世界でも、注目を浴び、尊敬されれば、

人も集まり、カネやモノも集まるということです。

 

このようにたいてい利益欲と名誉欲は比例して増減するものなので、

まとめて『名利』といわれます。

 

親鸞聖人は名利の心が大きな山のごとくあるご自身の心を知らされ、

「名利に振り回され、迷い、苦しんでいる親鸞だ」と書き遺されています。

 

私たちから見ると、

親鸞聖人は、それこそ名誉欲も利益欲も度外視して生き抜かれたご一生だったように思います。

比叡山での僧侶たちの派閥闘争には目もくれず、

ただお一人六角堂に困られ、百日間祈願されたお姿。

都の貴族たちから高僧とうたわれ、

緋の衣を着て宮廷を出入りするのを夢見る僧侶らを尻目に

越後や関東の貧困な庶民たちの中に飛び込まれ、

その一人一人に膝詰めで仏法を伝えていかれたお姿。

その聖人のお姿からは、名誉欲 や利益欲に惑うことなく、

たくましく生き抜かれた鋼のような信念が感じられ、心を打たれます。

 

ところが意外にも聖人ご自身は、

名利に迷い苦しんでいるのが私の実態だ、と告白され、

「恥ずべし 傷むべし」と、懺悔されているのです。

ご自分の姿を徹底的に知り抜かれた方なればこその

懺悔告白なのだろうと知られます。

 

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