親鸞に学ぶ幸福論

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暗殺をずっと恐れていた金正男氏の心境を仏教の視点から語る

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【無常の虎(1)】


マレーシアで暗殺された金正男氏は複数の友人に

「いつ殺されるかも知れない」

「弟は私を殺そうとしている」

と何度か漏らしていたといいます。

7年前にも、北京で北朝鮮工作員に襲われていますが、

その時は間一髪で難を逃れて未遂で終わっています。

 

自らと家族の暗殺を心底恐れ、

なんとか回避しようと努めていたのでしょう。

北朝鮮国家主席であり、弟でもある金正恩氏に

「私と私の家族を殺さないでほしい」と手紙を送り、

その文面も非常に丁寧な敬語を用い、

まるで家来が王に宛てたかのような書き方だったそうです。

 

それでも、悲劇は起きてしまいました。

ずっと暗殺者に狙われていた彼の心境はいかばかりでしょう。

私がもし金正男氏の立場だったら、日々の生活は

生きた心地がしないものになったに違いありません。

後ろを歩く人があれば、目が合えば、食べ物を運んでくる人も

みな暗殺要員ではないかと思えてきます。

人ごみも怖い、暗い夜道も怖い、酒を飲んで酩酊するのも危険、

おそらくどんな娯楽も心から楽しめないことでしょう。

 

しかし考えてみれば、金正男氏だけでなく、すべての人に

絶対に逃れられない「死」がやってきます。

しかも金正男氏の時と同様、

それはいつ何時、どこで襲い掛かってくるか、予想はつきません。

 

仏教では「死」を虎にたとえられ、「無常の虎」といわれます。

同じ肉食獣でも、狩の仕方はいろいろで、

チーターは、持ち前のスピードで獲物を追い詰め、しとめます。

ライオンは集団で狩をし、獲物を誘い込んでいきます。

さて、虎の狩りはどうかといえば、

あの迷彩色でジャングルに身を隠し、

忍び足で近づき、突然襲いかかります。

突然やってくる【死】の実態からいっても、

釈迦は「虎」にたとえられたのでしょう。

 

北朝鮮工作員金正男氏暗殺の機会を虎視眈々と狙っていたように、

私やあなたの背後にも確実に無常の虎はいて、

音も立てずに忍び寄り、やがて必ず飛びかかってきます。

そんな無常の虎に狙われているから、

どんな財産や名声を手にしても、心からの安心、満足が築けず、

なぜか不安で虚しいのだと、釈迦は説かれています。

 

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