2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
【一水四見(1)】 「人の顔色を気にせず行動できる強い人間になりたい」 これは多くの人の望みです。 こんなことをしたら人はどう思うだろう、気分を害すのではないか、嫌われたらどうしようと 私たちはいつも人目を気にして悩んでいるので、 「人は人、オ…
【無明の闇(1)】 臨死体験をした人が、あの世を見てきた、死後はこうだった、と語るのを見聞きして思うのは、 「あなた、それは死後を経験したとはいえんでしょう?」ということです。 だって語っているその人は現に死んでいないのですから。 臨死体験者に…
【意業(3)】 前回、前々回と仏教は心を重視するという話を続けています。 今日はその3回目です。 「心で何を思っていようが、自制して口が体に表さなければいいじゃないか」 という意見もあります。 確かに心で考えていることは言葉や行動に移さなければ …
【三業(2)】 心で思ったことが口に表れ、体に表れる、だから心が一番大事である、 と仏教で説かれていることを前回から話をしています。 今皆さんがこの文章を読んでおられるのは体の行いですが、 読もうと思ってクリックした、その読もうと思われたのは…
【三業(1)】 仏教では、その人が善人か悪人か、心と口と体の三方向から判断します。 身体で何をやっているか、やっていないか。 具体的にいえば、人を殺したとか、物を盗んだとか、不倫したとか、親切したとか、裏表なく努力しているとか、などです。 口…
【精進(1)】 「AIが台頭して将棋界が進歩した今、残念ながら私のこれまでの経験はほとんど生きません」 これは通算勝利歴代一位の将棋棋士、羽生善治名人がインタビューで語っていた言葉です。 こう言えてしまうところに、 長年にわたってトップで居続ける…
【人生の目的(3)】 前回と前々回のメルマガで、 人間が生きるには希望が必要であり、 その明かりを失うと生きていけない存在でもあることを、 種々の例を引いてお話ししてまいりました。 さてそのことを踏まえた上で、ここで考えていただきたいことがあり…
【人生の目的(2)】 人間は生きる明かり、希望をなくしては生きてはいかないことを 前回のメルマガでは、さまざまな例を引いてお話ししました。 今回は、明かりや希望など許されぬ極限状態であってもそれは同じであることをお話しします。 ナチスのアウシュ…
【人生の目的(1)】 人間は生きる明かり、希望をなくしては生きていけません。 マラソンランナーが給水場で定期的に水分を補給しなければ42.195キロを完走できないように、 人間は未来に明かりがなければ生き続けられない存在なのです。 江戸時代の農村にも…
【忍辱(1)】 以前オリンピックを見ていて思ったことですが、 柔道の判定でも、物言いがついて勝者と敗者が逆転してしまったり、 体操のポイントでも抗議により総得点が入れ替わったり、というのが結構あります。 審判団の問題、とまでいかなくても 極限ま…
【人生の目的(1)】 人間の脳波と機械をつなげる研究が進んでいることに驚いてしまいました。 センサーを頭に装着し、腕を上げたいと念じるだけで、 脳波を検出して意図を分析して信号に変換し、 義手や義足を操作できるようになるというのです。 脳梗塞や…
【法(1)】 仏教では三世十方を貫く真理のことを『法』といいます。 『三世』とは過去世、現在世、未来世のことで 「いつでも」ということです。 『十方』とは東西南北上下四惟のことで 「どこでも」ということです。 いつでもどこでも変わらない真理、 古…
【快楽(1)】 コカインなどの違法薬物は、 理性を司る大脳皮質よりももっと脳の真ん中にある中枢に強烈な快感をドカンとすり込むそうで、 理性でやめようと思っても、やめられる代物ではないようです。 一瞬にして多幸感、爽快感が心身共にぱーっと広がり、…
【自利利他(1)】 先日報道されていたことです。 あるコンビニのオーナーが、元日は営業しないという意思を本社に伝えました。 アルバイトが集まらず、客も少なく、とても自分の身体が持たないからというのが理由でした。 本社は、それは契約に反する、と…
迎春 昨年中はメルマガ、読者の方々から、 数々の励まし、感想、叱咤のメール、まことにありがとうございました。 2010年1月から「まぐまぐ!」のメルマガを書き始めたのが最初なので、 これで10年になります。 「10年、偉大なり。20年、恐るべし。30年、歴…