2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧
【因果の道理(1)】 【すぐに結果が出るもの】よりも 【すぐに結果が出ない】ものの方が、より価値があるものです。 「今学んでいることが、いつ結果を結ぶのだろうか」 そんなことは考えないこと。 「果報は寝て待て」のことわざの如くに構えていたらよい…
【 教行信証(3)】 親鸞聖人の主著『教行信証』についてお話しを続けております。 大綱(おおまかな内容)が成立した時期は、 常陸(茨城県)におられた、聖人五十二歳ごろと言われます。 その頃の聖人は、関東一円を精力的に布教に回られていた時期です。…
【教行信証(2)】 親鸞聖人の主著『教行信証』について 先回に続き、話しをいたします。 『教行信証』全六巻は「よろこばしきかな」で始まり、 「よろこばしきかな」のお言葉で終わります。 絶対の幸福に救い摂られた聖人の、 書いても書いても書き尽くせ…
【教行信証(1)】 親鸞聖人には数多くの著作がありますが、 最も心血を注がれた聖人の主著は『教行信証 』全六巻です。 親鸞聖人の信心と教義のすべてが記されているこの著作を 浄土真宗では「根本聖典」、略して「御本典」といわれます。 親鸞聖人の教え…
【老苦(2)】 先回に引き続き、釈迦が説かれた四苦の一つ 『老苦』について話しをいたします。 縄文時代の平均寿命は約15歳だったそうです。 それは乳幼児の死亡が多かったからですが、 たとえ成人しても50歳まで生きられる人は ほとんどいなかったよ…
【老苦(1)】 仏教では、いつの時代、どこの国の人でも受ける4つの苦しみを 『四苦』と教えられます。 生苦・老苦・病苦・死苦の四つです。 今日はその中の一つ『老苦』について話をします。 釈迦が『老苦』を説かれた時の平均寿命は20歳未満ですから、…
【自業苦(3)】 蚕(かいこ)は自らの吐いた糸で作った「まゆ」に閉じ込められ 湯玉に煮られて死んでいきます。 人は自らの吐いた言葉に、己が縛られ、苦しみます。 これを仏教では『自業苦』といいます。 【自】らの【業】(口で言ったこと)が原因で、 …
【自業苦(2)】 仏教では、自分の『業(行い)』が生み出す苦しみを 『自業苦(じごく)』といいます。 中でも私たちは『意業(心の行い)』に振り回されて、 苦しむことがよくあります。 「上司が素っ気ないな、嫌われているみたい」 「あの一言は何だろ…
【人身受け難し(1)】 もうすぐ終戦記念日です。 8月になると、原爆や戦争に関するニュースや映画が目に入り、 在りし日の戦争を日本全体が思い返します。 あの時期、人命は「一銭五厘の命」と言われました。 赤紙の召集令状が一銭五厘。 「お国のため」…
【自業苦(1)】 カンボジアではタイの国境付近に、 今もポル・ポト政権時代の地雷が相当数埋まっており、 毎年200人~300人もの人たちが地雷を踏んで亡くなるそうです。 そんな危険地帯を歩けといわれたらどうでしょう。 一歩一歩がビクビクで、生きた心地…
【我慢(2)】 30代の女性が突然 「夫が別人と入れ替わり、自分を殺すつもりだ」と、 実家の両親や友人に訴えるようになり、 まもなく精神科病棟に入院した、という話を聞きました。 このような極端な思い込みはそうそうないですが、 日常生活でも、ろく…
【我慢(1)】 池上彰が「ネット空間は上級者のメディア」と言っていました。 とんでもない誤報をつかまされる危険性があるから、 というのが、その理由だそうです。 何度も「裏をとる」本や新聞やテレビの情報と違い、 ネットの世界は玉石混交です。 最新…
【生死の一大事(3)】 給料入った途端、全額パチンコに突っ込み、 全部遣ってしまったという人があります。 今月の家賃はどうするのか、も考えていない。 「つい熱くなってしまって・・」 っておい、それで済むかい。それでも大の大人か。 と言ってやりた…
【生死の一大事(2)】 以下はフランスの哲学者パスカルの『パンセ』の一節です。 ーーーーーーーーーーー 人間は幸福であろうと願い、 幸福であることしか願わず、 またそう願わずにはいられない。 だがそれにはどうやったらいいのだろう。 それを上手くや…
【後生の一大事(1)】 子供に重力の話をすると、まず出てくる質問が 「なぜ地球に重力があるの?」ということです。 実はこの問いには、いかなる科学者も答えられません。 わかっているのは、引力という力がこの宇宙には存在する という事実だけです。 と…