親鸞に学ぶ幸福論

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2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

生きる目的のない人生のぼんやりした不安

【出世本懐(4)】 まずはこんな小話から。 ーーーー ヨーロッパ観光の名所 スイスのレマン湖のほとりで スイス人が釣りをしていた。 しばらく見ていた日本人が 『何しているんですか』と聞いた。 『いや、魚を釣ろうと思って』 と答えると、 『釣れません…

自分を幸せにするための設計図

【出世本懐(3)】 人間50も過ぎると、体に疲れが抜けなくなってきます。 それでも仕事は来る日も来る日も 気の休まる間もなくやってくる。 終わりがない。完成がないことをずっと続けているのに、 いい加減嫌気がさしてくる。 しかし社会的責任を果たさ…

還暦のアイデンティティクライシス

「アイデンティティクライシス」とは、 自分は何のためにここに存在するんだろう、と 不安になり、鬱になったり、自殺したりする、 人生の危機を指す言葉です。 当初は青少年の悩みとして取り上げられることが多かったのですが、 青少年だけでなく、 不惑と…

生きるために働くことの虚しさを考察

大学生や社会人が集まって 「何のために働くのか、働く目的」を話し合う 「ハタモク」なる集まりが メディアで取り上げられていました。 コーチングの一形態だと思うので、 その効果や信頼は今の情報だけではなんともいえませんが 「働く目的」というのは、…

司馬遼太郎が歎異抄を語る

■11年前くらいに、京都大学の近くの公民館で、 定期的に勉強会をしていました。 雨の中、傘をさして京都の石畳の路地を歩いていた時、 ふと見た路地の片隅に石碑があり、 「ここで佐久間象山が殺されました」 というのを発見しては、「ここかぁ」と 感慨深…

ついだまされるバーナム効果とは

【迷信(1)】 この心理テストあたる~、とか、 あのヒーラー、私のこと、わかってる。。 とか、よく聞く話ですが、 よくよく振り返ってみると 誰にでもあてはまるようなことを言っているに過ぎないことがわかります。 という心理学用語があります。 誰にで…

一休の歌が胸に刺さる

「世の中の 娘が嫁と 花咲いて 嬶としぼんで 婆と散りゆく」 一休の歌を通して話を続けております。 「この間まで、自分のことを娘だ、と思っていたのに、 もう息子が嫁もらって孫ができた。 いやぁ、月日がたつのは早いなぁ。」 と近所のお婆さんがしみじみ…

井上陽水「人生が二度あれば」に諸行無常を想う

私が子供だったとき、印象的だった歌に 井上陽水の「人生が二度あれば」と いうのがありました。 井上陽水が顔をゆがめながら ひたすら「人生が二度あれば」と リフレインするのです。 子供心にも「何か重い歌詞だなあ」と感じたものですが、 室町時代の禅僧…

自己反省をアピールする卑下慢

【卑下慢(3)】 七つの慢心の中の一つに 「卑下慢」を釈迦は説かれています。 「卑下慢」とは、 卑下しながら自惚れることです。 私ほど頭の低いものはおらんだろう、と ニンマリする心です。 自分のお粗末さを強調することによって 自分を良く見せようと…

釈迦は人間を「慢心のかたまり」と教えられている

職場でも、学校でも、家庭でも ミスの多い人と、ミスなくそつなくこなす人とあります。 あなたはどちらです? ミスのない人は、ミスする人を見下す心が出てきます。 「もっと気を張れよ。おれなんかは少なくとも・・(以下、自慢)」 「もう少しみんなの迷惑…

卑下慢:謙虚さをうぬぼれている

■『卑下慢』という言葉があります。 仏教では、私達の自惚れ心を『慢』といいます。 いろいろの自惚れ心を7つにわけて、 七慢といわれますが、その中の1つです。 卑下しながら、自惚れる、この卑下慢とは どういうことでしょうか。 ■「わたしほど、悪い者…

ローマは兵站で勝つ

古代において地中海に覇を唱えたローマ帝国は 「ローマは兵站で勝つ」 といわれました。 兵站とは武器弾薬、食料、燃料などの調達などのことです。 だからこそあれだけの広大な領土を 長期にわたって支配することができたのでしょう。 日露戦争の際もバルチ…

ロマネコンティの深い味わいの秘密

最高級ワイン『ロマネコンティ』は ボトル一本が安くても30万円以上、 中には数100万円の値がつくこともざらにあります。 ワインバーでもグラス10万円というのですから 庶民には高嶺の花です。 一年間の生産平均本数は約6,000本程度と 極めて稀少…

しゅうさえこ「きっとしあわせ」に泣いてしまった

平凡だけど夫も子供も元気で、 そこそこ幸せなはずなのに、 この空虚感は何だろう 夕方、お風呂の掃除をしているとき、ふと “そういえば昨日もこうしてこの時間帯にお風呂掃除していたな” と思う。 どこどこまでも同じような毎日が繰り返されて、 こうして自…

「信楽焼(しがらきやき)」とは、意味も読み方も違う仏教の「信楽」とは

仏教では「本当の幸せ」を 『信楽(しんぎょう)』と説かれています。 滋賀県の信楽焼では「しがらき」と読みますが、 仏教では「しんぎょう」と読みます。 親鸞聖人は『不可称・不可説・不可思議の信楽』と書かれています。 言うこともできない、説くことも…

自殺の前兆のサインは「生きたい」心から発せられる助けを求める信号

「死ぬのもその人の権利だ」という主張を ネット上などでも散見します。 死にたいという人を死なせてやってもいいじゃないか という主張です。 「絶対死んではだめだ」という根拠のない、 押しつけ説教への反発から そう言いたくなる気持ちは 過去の自分のこ…

成功すると「おれの腕」失敗すると「あいつのせい」では一貫していない

『愚痴』とは、妬み、うらみ、憎しみ、嫉妬の心です。 あなたも今までの人生、 愚痴の心いっぱいになった時もあったかと思うのですが、 どんな時でしたか? 自らに悪い結果が起きた時、ではなかったでしょうか。 苦しいとき、辛いとき、思い通りにならない時…

うらみ憎しみいっぱいの、わだかまりの心がさっと消える智恵とは

うらみ、ねたみの心を仏教では『愚痴』と言いますが、 この愚痴の心でどれだけ多くの人が悩み、損していることでしょう。 愚痴の心にどう対処していくか、全人類の課題といえます。 お釈迦様に聞いてみましょう。 “『愚痴』の心は『因果の道理』がわからない…

「縄を恨む泥棒」を笑えない

自業自得の因果の道理を踏みにじり、人をうらみ、のろう心を『愚痴』といいます。 『愚痴』とは今日では、 「愚痴る」「愚痴ばっかり聞かされた」 とあるようにしゃべる行為のように使われていますが、 本来仏教では『愚痴の心』といい、心のことです。 恨み…

霊の怨念より、 生身の人間の怨恨の方がはるかに恐ろしい

先日、勉強会の会場の前で、 どこぞのおじさんに 「目が合って舌を出した。謝れ!」 と理不尽な言いがかりをつけられまして 殴りかからんばかりの勢いで迫ってきました。 最初は無視していたのですが、 勉強会が始まっても妨害しようとしてきたので とにかく…

青は藍より出でて藍よりも青いので藍は困っている

大学時代、教室の机に 『青は藍より出でて藍よりも青いので藍は困っている』 という誰かの落書きがあって くすっと笑ったのを覚えています。 青色(紺色)の染料は、 植物の藍を原料としていますが、 その染料で染めたものは、 藍よりも青い、の意で 【弟子…

三大煩悩の一つ、愚痴の心が蛇のようにとぐろを巻いている

仏教に『愚痴』という言葉があります。 今日日本語の一つとして 一般会話の中でよく使われます。 「あの人は愚痴ばかり言ってる」 「愚痴っぽい人だなあ。」 というように、口でしゃべる行為の一つのように思われていますが、 本来『愚痴』とは心の行いです…

人生の二者択一を迫られた時に知っておきたいこと

みなさんの中に 今まさに人生の岐路に立たされている方があるかもしれません。 「AさんとBさん、二人に求婚された、さあ、どちらを選ぶか?」 「就活の内定を二社もらった。さあ、どちらに勤めるか?」 「いっそのこと独立するか?それとも続けるか?」 「…

趣味や道楽とは?B・ラッセルの言葉は辛辣だが胸に刺さる

【出世本懐(3)】 【趣味や道楽は、たいていの場合、 根本的な幸福の源ではなく、 むしろ現実からの逃避である】 ラッセルの言葉です。 この言葉は始めて読んだときに 「ずばり言い当てられた・・」と 思わず苦笑したのを覚えています。 生きる目的を知ら…

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