親鸞に学ぶ幸福論

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2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

生死の一大事の解決が仏教のただ一つの目的

【生死の一大事(2)】 まもなく6月も終わり、今年も早、半分が過ぎ去ろうとしています。 来年の今頃は新元号となり、その翌年は東京オリンピック、 こうしてどんどん進んでいく私たちの行く先は、 一体どうなっているのでしょう。 仏教では「生きる」とは…

門松や冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし

【生死の一大事(1)】 室町時代の禅僧一休は、アニメ「一休さん」で有名です。 快活で、賢くて、つぶらな瞳の「一休さん」。 あのイメージが強かったせいか、図鑑で一休の肖像画を初めて見たとき 「えっ、これが一休さん?」と驚いたのを覚えています。 頬…

人類史が暴いたホモ・サピエンスの罪状とは

【罪悪深重(1)】 情の欠片もない残酷な人を「獣(けだもの)!」と罵ったり、 「男は狼だから気をつけなさい」と言われたりしますが、 それは狼や獣に失礼というものです。 彼らは自分が食べる分しか狩りませんし、 自然の生態系を壊すような大量殺害はし…

火宅無常の世界に安らかな処はない

【火宅無常の世界(2)】 約七百年前に書かれた『歎異抄』に『火宅無常の世界』という言葉があります。 屋根のひさしに火が燃え移れば、みるみるうちに家財道具共々、 家屋全体が火に包まれてしまうように、 私たちの生きているこの世は、思いもよらぬ事が突…

災害大国日本に住まいする者

【火宅無常の世界(1)】 『歎異抄』に『火宅無常の世界』という親鸞聖人の言葉があります。 『火宅無常の世界』の『火宅』とは、火のついた家。 『無常』とは、常が無い、続かないということです。 この世にずっと変わらないものは何一つないことを仏教で…

家族を支えているようで、実は支えられている

【自利利他(1)】 まだ30代の独身で、新宿に住んでいた頃のことです。 とある縁で新宿御苑に行きました。 ちょうど今くらいの初夏の陽気の中、公園内の広い緑の芝生には、 たくさんの家族連れが、思い思いにボール遊びしたり、ランチしたりしていました…

「空事・たわごと・真実あることなし」の歎異抄が身にしみる

【火宅無常の世界(2)】 米朝関係は、今年初めには「開戦Xデーは秒読み段階」と言われるほどの緊張状態にあり、 在韓アメリカ人が出国した時が合図、 米空母が東アジアに集まる4月が危機、 などと取りざたされていました。 米軍は一気に北のミサイル基地…

西城秀樹の訃報に0.3ミリの幸福と知る

【火宅無常の世界(1)】 小学生の時、いつもテレビで慣れ親しんでいた人だったからでしょうか、 西城秀樹の訃報には、一瞬虚を突かれたような驚きがありました。 その後テレビで報じられる内容から、さらにドキリとしたのは、 彼が48歳で脳梗塞を起こし…

新幹線殺傷事件の報道に思うこと

【教行信証(1)】 新幹線殺傷事件で逮捕された小島一朗容疑者(22)は、 調べに対し「むしゃくしゃしていた。誰でもよかった」と供述しました。 「自分は価値のない人間だ。死にたい」と話しており、 自殺めいたメモも見つかっています。 これら一連の事件…

無駄な抵抗を続けている全人類

【生死の一大事(1)】 指名手配の犯人が、逃亡生活の末、ついに追い詰められ、 一軒の民家で人質を取って立て籠もる。 幾重にも取り囲んだ警察が 「無駄な抵抗をやめなさい」とスピーカーで説得する。 そんな場面では、さすがにもう逃げられないのだし、 …

今、あなたは自分の仕事に熱中しているか

【精進(1)】 「これで映画の企画が通りやすくなる」 『万引き家族』でカンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞した是枝監督の、 受賞記者会見の言葉です。 これを聞いて、根っから映画を作りたい人なんだな、と感銘を受けました。 フランスの映画監督ジャン…

空事・たわごと・真実あることなき世にあって、正しい信心を説かれた親鸞聖人

【正信偈(3)】 正信偈について話を続けます。 親鸞聖人が正しい信心を歌で教えられたのが正信偈です。 「正しい信心?そんなの、どうでもいいよ。オレには信心なんか要らない」 という声を聞きますが、 「信心」は特定の宗教を信じる人だけの言葉ではあり…

何かを信じなければ、一時として生きておれないのが人間

【正信偈(2)】 『正信偈』について話を続けます。 親鸞聖人が「正しい信心」を、 親しみやすい歌の形で教えられたのが『正信偈』です。 先回お話ししたように、すべての人は何かしらの信心を持っています。 何の信心も持っていない人は、ありえません。 …

正信偈で親鸞聖人が伝えようとされたことは何だったのか

【正信偈(1)】 親鸞聖人の書かれた『正信偈』は、 今も葬式や法事の際に読まれるので、多くの人に知られています。 「正信偈?聞いたことないぞ」という方でも 冒頭の「きみょう~むりょう~じゅ~にょ~らい~」と聞かれれば、 「あー、あれが正信偈か」…

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