2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧
【独生独死独去独来(1)】 仏典に『独生独死独去独来』 (どくしょう・どくし・どっこ・どくらい) (独り生まれ、独り死す、独り来たりて 独り去る) とあります。 「人間はみな生まれてから死ぬまで連れのない一人旅だ」 と釈迦は説かれています。 こう聞…
【娑婆(1)】 復興相が「東北でよかった」との発言の責任を取り、辞職しました。 前後の文脈からすると 「首都圏で震災が起きたら、より甚大な被害だった」 と表現したかったのでしょうが、 一部分だけ切り取られて問題にされ、世間中から 「恥ずかしい」…
【生死の一大事(1)】 緊張するにらみ合いが長期化しそうな東アジア情勢ですが、 おそらく他の誰よりも、最も緊張を強いられているのは、 北朝鮮の指導者、金正恩ではないかと想像します。 米軍は、金正恩が極秘に転々とどこへ場所を変えようとも、 すべて…
【日々是好日(6)】 仏教では日の善悪は問わない、『日日是好日 』と説く、 と5回にわたって、話をしてまいりました。 今までのことをふまえて、 今日はある浪人生の独り言を紹介しましょう。 (フィクションです) ===== 《8月1日》 今日の予備校の…
【日々是好日(4)】 「しまった!」 仕事で大きな失敗をして、顔面蒼白になる時があります。 ミスの報告に身の縮まる思いをし、お詫びと対処に追われ、 人のせいにして腹を立てたり、自己嫌悪で落ち込んだりと、 そんな「最低」な一日が終わり、自宅に帰れ…
【日々是好日(4)】 努力しても結果がついてこない。 誠意をもって接していても、分かってもらえない。 「なんで自分はうまくいかないんだろう」と くじけそうになる。 そんな時は、誰にでもあります。 そこに「ここ3年間は大殺界だから何をやってもだめ…
【日日是好日(3)】 【まかぬ種は生えぬ】 【まいた種は必ず生える】 一貫した因果の道理に貫かれている仏教は 日の善悪や方角で運勢が決まると語るのを 一切迷信だと一刀両断します。 『如来の法の中に吉日良辰をえらぶことなし』(涅槃経) 仏教は日の善…
【日々是好日』(2)】 「大安」「仏滅」「友引」などの「六曜」が、 たいていのカレンダーに記載されているのは、 それだけ日の善悪を気にする人が多い表れでしょう。 中には、引っ越し、納車、宝くじを買うのも、 大安の日をわざわざ選ぶ、という人もあり…
【日々是好日(2)】 たいていの日本のカレンダーには 「大安」「先負」「仏滅」などの「六曜」が記されています。 「結婚式は大安がいい」とか 「友引に葬式してはいけない」とか、 日本の習わしになっています。 結婚式場も「大安」は混みますし、 大安で…
【慈悲(3)】 『サザエさん』では、波平がいたずらしたカツオに 「ばかもん!」と叱りつけるシーンはおなじみですが、 先週『サザエさん』を何気なく観ていたら、 波平が、カツオを叱りすぎているのではと反省し、 叱らないようにしたところ、カツオが 「…
【慈悲(2)】 寺の門の両脇に立つ仁王像は、身震いするような激しい形相です。 「慈悲の教えである仏教になぜこのような」と思われるでしょうが、 じつは仏の慈悲の一つの現れとして、仁王像は彫られます。 仁王は、衆生の迷いの心を叱り付けている姿なの…
【慈悲(1)】 仏教に『慈悲』という言葉があります。 『慈』とは、「抜苦(ばっく)の心」 苦しみを抜いてやりたい、という心です。 『悲』とは、「与楽(よらく)の心」、 喜んでほしい、楽しませたい、という心です。、 苦しんでいる人を放っておけず、 …
【精進(3)】 私は中学、高校とテニス部でしたが、対戦相手と試合する時、 試合がまだ始まらなくても、 ボールをぽーんとこちらのコートに返すしぐさ一つで、 サーブを待つときのポーズ一つで、 「やべー、強いな」とピンときたものです。 何にでも長期に…
【精進(2)】 ■ミケランジェロは、歴史に残る彫刻や絵画を多数残した、 まさに「天才」と呼ぶにふさわしい芸術家ですが、 こんな話があります。 ある日、彼のアトリエを訪れた友人に、制作中の石像を指して、 「ここを見てごらん。少し深く彫ってみたんだ…
【精進(1)】 ノーベル化学賞を受賞した鈴木章さんが 「何もやらない人は セレンディピティに接する機会はない。 (※セレンディピティ…価値ある発見をする能力のこと) 一生懸命やって、真剣に新しいものを見つけようと やっている人には顔を出す」 とイン…
【縁(3)】 今、あなたの隣の人。 どうしてその人は、そこにいるのでしょう? 隣の人は好きな人ですか。それとも嫌いな人ですか。 何であなたの隣は、その人なのでしょう。 70億の人がいるのに、今、なぜその人が自分の隣にいるのか。 『袖触れ合うも多…