親鸞に学ぶ幸福論

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2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

宮部みゆき『火車』から学ぶ仏教

【忍辱(2)】 ■仏教に『惑業苦(わくごっく)』という言葉があります。 「惑」とは、迷い・惑い・煩悩のこと。 「業」は悪い行い。 「苦」は苦しみのことです。 「惑」が「業」を生み、「業」が「苦」を生む、 そして「苦」が「惑」を生む。 「惑」⇒「業」…

プラトンと仏教の説く、苦しい時に気を付けること

私たちが特に失敗しやすいのは、苦しいときです。 不幸な時、苦しいときは、気を付けなければなりません。 苦しいときに、より輪をかけて自分を苦しませるようなところへ 自らを追い込んでしまうからです。 仏教では「苦しみ」が「惑い」を生み、 「悪い行為…

武将が仏門に入る理由とは

三回にわたって、信長、秀吉、家康について 一人一人語ってきました。 彼ら三人の発想、才能、手腕、実力、根気など語れば その卓越した姿にあらためて敬服するしかない、 そんな人たちなのですが、 こと仏教の観点から見ると、 今まで語ってきたような面が…

家康が最も恐れた男

以下は「家康が最も恐れた男」の一覧です。 今川義元、織田信長、武田信玄、徳川信康、 武田勝頼、豊臣秀吉、真田昌幸、前田利家、 伊達政宗、豊臣秀頼、石田三成、小早川秀秋、 直江兼続、島津義弘、島左近、福島正則、 加藤清正、真田信繁、大久保長安、本…

『敦盛』に見る信長の無常観

「人間50年 下天のうちに くらぶれば 夢幻のごとくなり」 信長の好んだ舞「敦盛」の一節です。 信長に先んじること100年ほど、 蓮如上人が『御文章』に 「人間の五十年をかんがえみるに、 四王天といえる天の一日一夜にあいあたれり」 と書かれています…

秀吉の辞世の句に見る仏説

日本史上、希有の成功者といえる豊臣秀吉。 よく三英傑で誰を上司にしたいかというアンケートがあります。 信長に仕えたら過労死するかリストラされそうだし、 家康は組織全体が重苦しくなりそうで緊張しそう。 その点、秀吉は長所を褒めて引き立ててくれそ…

布施(親切)する人はなぜ幸せになれるのか

先回、布施(親切)をする時の心がけとして 仏教が教えていることの一つ、 「乏しき時与えるは富みて与えるにまさる」 について話をしました。 乏しき時与えたら、もっと自分が乏しくなってしまうでないか、 と思われるでしょうが、 実際はそういうことにな…

乏しき時与えるは富みて与えるにまさる

お釈迦様は布施の行をする相手を三通り教えられており、 その一つが「悲田」です。 かわいそうな人、気の毒な境遇の人のことです。 そんな人を支えようと力を貸したり、財を施したり、 温かい言葉をかけるのは尊い布施行ですよと 教えられていることを2回に…

「悲田」とは、仏教でどんな意味か。

【悲田(2)】 仏教に説かれている「悲田(ひでん)」について 前回よりお話ししています。 お釈迦様はかわいそうな人、気の毒な人、 苦境に立たされている人に 財を施すのは素晴らしい功徳がある布施の行だ と説かれています。 田んぼに例えられたのは、 …

誰にでも親切するものではないと説かれたブッダ

仏教に「悲田(ひでん)」という言葉があります。 人にお金や物を施すことは「布施行」といって 仏教に説かれている素晴らしい善行なのですが、 施すべき相手を間違えてはなりませんよと、 お釈迦様は、布施をする相手として三通り説かれており、 その一つが…

自利利他が商売の原点

【自利利他(5)】 今日はまず最初に物語を一つ。 あるところに耕作する土地もなく、狩りも下手で せめて人に雇ってもらおうと、さまざまな村を旅している男がいた。 ある時その男、塩が少なくて困っている内陸の村に立ち寄った。 その後、浜沿いの村に行く…

注意するのは、その人のためでもあり、自らのためでもあると説く仏教の「自利利他」

【自利利他(3)】 ■他人が間違ったことをしているのを見て、 私たちも注意するときがありますが、 もしその間違いをかつて自分も犯してしまったことがある、 あるいは今も犯してしまいがちである、 という場合はどうされますか? それでも注意されますか。…

長幼の序と布施の精神

■長幼の序という言葉があります。 長とは年長者、幼とは年少者のことです。 序とは順序ということですから、 歳上の人に歳下の人は配慮しなさい、敬意を払いなさいという言葉です。 会社の組織の中では、年上だけれども 役職では自分の部下になることがあり…

菩薩の進む『無上道』とは、どんな道か

【布施(1)】 ■『布施』と聞くと、“お布施”といって、 坊主が読経した後に包むお金だろう、 という理解の方が多いのではないでしょうか。 仏教で『布施』とはどうお釈迦様は教えられているのか 今日はお話します。 ■布施とは、「与える」こと。 相手の立場…

斎藤孝教授の主張する「日本人にとっての損失」とは

■ビートたけしの文章に 芸人の凄みを感じた部分がありましたので、 紹介いたします。 「客がノってきたのを見ながら、 自分もノってきたフリをして、 冷静にこう、トドメを刺すタイミングで言葉を喋るんだけど、 それが面白くなるかならないかっていうのは、…

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