2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
【諸行無常(6)】 いろは歌について話を続けています。 今日はいろは歌の最後の一節「浅き夢見じ 酔いもせず」についてお話いたします。 先回、「有為の奥山今日越えて」とは、 いつ何が起きるかわからない不安、苦しみが続く人生にあって 現在ただいま本当…
【諸行無常(5)】 いろは歌について話を続けています。 いろは歌は美文であり、精巧であり、 なおかつ誰が詠んだかもわからぬところから、 「いろは歌の謎」「いろは歌の秘密」などと取り沙汰され、 菅原道真や柿本人麻呂の怨恨説やユダヤ人先祖説など さま…
【諸行無常(3)】 いろは歌の「我が世誰ぞ 常ならむ」についてお話しします。 「我が世」とは「オレの世の中」「オレの天下」ということ。 人生で華々しい絶頂期を指して「我が世の春を謳歌(おうか)する」と言うように、 「我が世」とは「オレの天下」とい…
【諸行無常(2)】先回から、「いろは歌」について話をしております。今回は本題の1行目「いろはにほへと ちりぬるを」漢字にすれば「色は匂へど 散りぬるを」についてお話いたします。「色は匂へど 散りぬるを」の「色」とは「花」であり、日本で「花」と…
【諸行無常(1)】 いろは歌はよく知られています。 ーーーーーーーーーー いろはにほへと ちるぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑいもせす ーーーーーーーーーー すべてのひらがなが重複することなく、 七五調の…
【人身受け難し(1)】 今年、衝撃的な二つの事件の裁判が行われました。 コロナ禍で大変な中で迎えた裁判でしたが、傍聴席は埋まり、マスコミも報道し、人々の関心の高さを窺わせるものでした。 その二つの事件とは、「相模原やまゆり園での障害者殺傷事件…
【精進(1)】 あることで医者に診てもらったところ、診察してくれたのが大学生の研修の医者でした。 その時感じたことを通してお話しします。 ご存じのように病院は待合室で長いこと待たされますので、手持無沙汰で何気なく「今週の○○科の担当医一覧」の表…
【因縁(1)】 ある弁護士さんのツイートが心に残りました。 ======離婚事件をたくさんやってると、「素晴らしい結婚生活」をおくりたいなら、「素晴らしい相手」を見つけるだけじゃ足りずに、「自分も素晴らしい人」にならなければならないと思う。相…