親鸞に学ぶ幸福論

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2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

恩師・法然上人との痛恨の別れの際、詠まれた親鸞聖人の歌とは

【愛別離苦(2)】 親鸞聖人は35歳の時、越後(今の新潟県)に流刑になられました。 時同じく、75歳の恩師・法然上人は、土佐(高知県)に流罪となっておられます。 遠く分かれて西・東、親鸞聖人は生木引き裂かれる痛恨の思いを、 一首の歌でしたためられ…

THE 虎舞竜の『ロード』の歌詞は身にしみる

【愛別離苦(1)】 THE 虎舞竜の『ロード』という歌は 「何でもないようなことが幸せだったと思う 何でもない夜のこと 二度とは来ない夜」 と繰り返されるフレーズが心に残ります。 夜ふと目を覚ますと、横に寝息を立てて寝ている、 あの「なんでもないよう…

この機会に寺の坊主は本来あるべき姿に立ち返るべきだろう

仏教に説かれる「法施(ほうせ)」と「財施(ざいせ)」についてお話しいたします。 「法施」とは「仏法を施す」と書くように、仏法を人にお伝えすることです。 仏法を皆にわかるようにお届けするのが「法施」です。 その「法施」一つに生きる人を、本来「僧…

お盆は民間土着の先祖供養信仰に坊主が便乗したもの

【お盆(1)】 まもなくお盆の季節です。 祖先の霊が家族の元に帰って来るとされるお盆の時期に 墓参りしたり、僧侶が各家を訪問し読経して回ったりするので、 お盆は仏教由来の行事だと思っている人がありますが、 それは大きな間違いです。 確かに「お盆…

有無同然を実証する歴史の変遷

【有無同然(2)】 江戸時代は幸せだった、という歴史観の根拠としてよく用いられるのが、 幕末や明治初期に日本に訪れた外国人たちの証言です。 「私は質素と正直の黄金時代を、いずれの国におけるよりも多く日本において見出す」(ハリス) 「人々の暮ら…

姑と一緒に住むのはイヤだと別居してみたら・・・

【今日の仏語】は『有無同然』の1回目です。 世界遺産の五箇山合掌造り集落は、 私の家から車で2時間足らずなこともあって、 何度か行ったことがありますが、 私としては、富山で一番の観光スポットだと思っています。 あの一つ屋根の下に家長を中心に30人…

仏教(ブッダの教え)は遺骨を大事にするのか

【仏舎利(1)】 オウムの教祖であった麻原彰晃こと松本智津夫の死刑囚の遺骨をめぐって、 親族、教団内で争いが起きているようです。 遺骨信仰の根深さを思い知らされます。 お釈迦さまが亡くなられた後、 いつしかその遺骨は「仏舎利」と言われる信仰の対…

人生の黄昏時に「生きる意味」を想う

【無常(3)】 育児日記には「できるようになったこと」チェックシートがあります。 「首がすわった」「寝返りができた」「歯が生えた」「お座りができた」「初めて離乳食を食べた」「バイバイができた」など、 初めてできた日にちを記入できるスペースがあ…

仏教の説く「無常」と「無情」の違いとは

【無常(2)】 友人と二人、駐車場脇の花壇に咲くあじさいの前を通ったときのこと。 ついこないだまできれいに咲き誇っていたあじさいの花が 夏の日差しでか、さび色に朽ち果てているのを見て、 「無常だよな」と私がぼそっと言ったところ、 横にいる彼は、…

『坂の上の雲』に見る司馬遼太郎の無常観

【無常(1)】 日露戦争における日本の勝利は、 世界が驚嘆した「大番狂わせ」「ジャイアントキリング」であり、 戦勝を知った日本国民の狂騒ぶりは、「半端なかった」そうです。 W杯勝利の渋谷のスクランブル交差点のニッポンコールのようなかわいいもの…

世間さまって、誰のこと

【空事・たわごと・真実あることなし(2)】 日本人は子供の頃から 「人様に迷惑をかけるようなことだけはするなよ」とか 「世間さまに笑われるような人間にはなるなよ」とか、言われて育ちます。 理不尽なことでも年長者から 「世間とはなぁ、そういうもん…

万の事・皆もって、空事・たわごと・真実あることなし

【空事たわごと真実あることなし(1)】 「三国志」にムチャクチャなエピソードがあります。 劉備玄徳の家臣が、主君劉備を接待するのに 自分の妻を殺して肉料理としてふるまったという話です。 しかもそれを「三国志」の著者は美談として紹介し、 後日その…

依存と自立の関係を『愛憎』の仏説から語る

【愛憎(1)】 先日のブログで「愛憎」について書いたところ、 お二人のメルマガ読者の方から 「では人を愛さない方がいいということでしょうか」 とのご意見(ご指摘?)をいただきました。 その方々へのお答えとして書いたメールの内容を元に、 今日のメ…

『歎異抄』の「弥陀の誓願不思議に助けられ」の意味を解説すると

【生死の一大事(3)】 先回と先々回の2回で、 「生きる」とは「冥土の旅」であり「滝壺に向かう小舟」だと譬え 『生死の一大事』の解決が仏教を聞くただ一つの目的である とお話ししてまいりました。 よって仏の救いとは、この『生死の一大事』から救われ…

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