親鸞に学ぶ幸福論

「そんなにしてまでなぜ生きねばならないのか」はっきり示した、メールdeで学ぶ仏教教室です。無料メール講座が好評です。受講者4000人。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

人生の〆切りを自覚する

【無常(1)】 京大教授の佐藤卓己氏は、卒論を書く学生に対して、 毎年、次のような言葉を語りかけるそうです。 「あと数ヵ月で〆切があることの幸せを君たちはかみしめることになる。 もし〆切がなかったら、 こんなに一生懸命に調べなかったし、 これほ…

人工的な信仰体験に気をつけよ

【信心(1)】 ナチスがヒトラーの演説の際、 照明、効果音など心理学的効果を巧みに駆使して大衆を興奮させたのはよく知られていますが、 あれから70年以上経ち、今や五感を刺激するテクノロジーも当時の比でなく、 多種にわたる強烈な薬物も開発され、 …

「慶ばしき哉」で始まる親鸞聖人の『教行信証』

【慶ばしき哉(1)】 「よろこばしきかな」で始まり、 「よろこばしきかな」で終わる親鸞聖人の主著『教行信証』は、 絶対の幸福に救い摂られた聖人の、 書いても書いても書き尽くせぬ喜びがあふれています。 文芸評論家の亀井勝一郎氏は 「『教行信証』全巻…

青少年の自殺が問題提起するもの

【人身受け難し(2)】 先回に続いて「9月1日問題」をお話しします。 「9月1日問題」とは、一年間でダントツに子供の自殺が多くなる9月1日の子供の危機をいいます。 子供が「死にたい」と言うと、 言われた親は胸のつぶれる思いがします。 つい感情的に「ダ…

9月1日問題の解決の鍵は意外なところにある

【人身受け難し(1)】 9月1日が一年間でダントツに子供の自殺が多くなる日だというところから名付けられた「9月1日問題」が、 最近メディアで取り上げられるようになってきました。 お盆が過ぎ、甲子園が終わる頃になると 「そろそろ夏休みも終わりだなぁ…

前世・現世・来世を旅する私

【三世(1)】 揚子江はチベット高原を水源地とし、 中国大陸を流れ、東シナ海へと注ぐ全長6300kmの大河で、 アジアで最長、世界でも第3位を誇ります。 先日、この揚子江での釣りの様子がテレビで紹介されていました。 揚子江を泳ぐ魚は、自分が大河の中を泳…

万教帰一を売り物にする宗教団体

【宗教(1)】 「どの宗教を信じても結局行き着くところは同じだ」 こんな主張をよく耳にします。 いわゆる「万教帰一」という考えです。 「神も仏もキリストも元は一つだ」 「玄関から入っても、裏の勝手口から入っても、どこから入っても家の中に入れば一…

今から思うと、あの「水飲むな」っていう指導法は何だったんだろう

【空言たわごと(1)】 今の子供たちは部活動でも 「熱中症には気をつけよう」「こまめに水分を取ろう」 と呼びかけられますが、 私の高校時代の部活動は「練習中、水分を取ってはいけない」とのルールがあり、 このために、特にこの夏の時期、大変苦しまさ…

あきらめるのが大事と説く仏教

【諦観(1)】 『あきらめる』という言葉があります。 司法試験を目指していた学生が、6度目の不合格通知を前に、 もうすぐ30歳、親にこれ以上心配かけられない、との思いから 「もうあきらめようかな」とつぶやく。 彼女ができず、結婚相談所に登録し、…

「勝利が国民を狂気にする」と司馬遼太郎が語る

【慢(1)】 「勝って兜の緒を締めよ」とは昔から言われることわざですが、 勝つとどうしても出てくるのが慢心で、 これを抑えるのが至難だからこそ、 こういう戒めの言葉が受け継がれているのでしょうね。 大日本帝国の衰亡もその原因に慢心を挙げることが…

「親鸞には弟子は一人もいない」となぜ親鸞聖人は言われたのか

【親鸞は弟子一人も持たず(1)】 「親鸞は弟子一人も持たず候」 “親鸞には一人の弟子もない” この一節は、歎異抄に記された親鸞聖人のお言葉です。 八百年後の今日なお多くの人から尊敬される親鸞聖人に、 当時、心より信じていたお弟子がなかったとは考え…

「常識だろ、そんなのは」という説得力のない主張

【真実(2)】 「Aは正しい」と主張する人に 「なぜそう言えるのか。根拠は?」と返すと 「Aは正しい、とBに書いてあるのが根拠だ」とBを提示してくる。 「なぜそのBという根拠が正しいといえるのか」とまた返すと、 「えっ!これが正しいのは常識だろ!?」…

損して得取れ。目先に心奪われることなかれ

【真実(1)】 目先の小さな損得にとらわれると 無自覚のうちに大きな損をしてしまいます。 たとえば何か問題が起こった時、 部下に責任をかぶせる上司があります。 その上司は、自分の評価が下がるという損を回避しようとそういう行動をとるのでしょうが、 …

=========


仏教の教えをわかりやすく体系的にお話する

20回の無料メール講座好評配信中。