親鸞に学ぶ幸福論

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2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

世の中にうんざりした子供が更正した弁護士の話【布施(4)】

これは私の先輩で 弁護士をされている方からお聞きした話です。 先輩の友人で、 少年事件を担当する裁判官が言ったそうです。 「審判を担当した時は、よく子供が泣いてしまってね」 そのとき先輩は思わず尋ねたそうです。 「審判ではいつもそんなに厳しく子…

奥さんに無頓着な人は大きな損をしている

マネジメントの本を読むと、 部下をほめることの大切さが繰り返し訴えられています。 「弱みではなく、強みを見る」 「目標を魅力的に示し「やる気」にさせる」 「成功体験を積ませて、しっかり褒める」 などなど。。 職場で皆が一致協力して成果をあげられ…

「どうぞ!」と親切な人は、実は自己と戦っている【布施(2)】

『財施』とは、 困っている人に お金や物を施す布施行です。 震災時には 財施の行をされた方も多いと思います。 「財施は財のある人しかできないではないか。」と 批判する人に お釈迦様は、 財や物を持たない人でも財施はできますよ、と 『無財の七施』を説…

朝を制する者は一日を制す、挨拶をケチるほどの損失はない【布施(1)】

大学時代、お金がなかったので ある友人と相談して アパートの部屋をシェアして 生活することにしました。 つまらん理由から、 その友人と仲が険悪になることもあり、 最初のころは、 「寝食共にするのはきついな」 とよく思ったものです。 そんな生活の中か…

坂本龍馬に学ぶ、人生の成功者になるための共通のルールとは【法鏡(6)】

「便所飯」という言葉があるそうです。 読んで字のごとく “便所で飯を食べる”ことですが、 最近、かなり多くの若者が トイレの個室の中でひとり食事をしているらしいのです。 なんでわざわざトイレで。。。? 精神科医の和田秀樹氏曰く、 「彼らも好きで“便…

人の目が気になる人に、知っておいてもらいたい釈迦の智慧

お釈迦様は仏教を『法鏡』と言われました。 「仏教は私のありのままの姿を映す鏡だぞ」 と仰言っています。 私たちが普段自己を知る手がかりとしているのは、 多くの場合、『他人鏡』です。 『他人鏡』とは 他人様の目に映れた自分の姿を見ていくということ…

たとえ全世界を征服したところで、自分自身を見失ったら、何の益があろうか

ダルマの書かれた水墨画、 見られたことあるかと思います あのぎょろりとした目で、 こちらに向って睨みつけているような形相の絵ですが、 不思議と怖い感じはしません。 もし怒気を含んだ人から、 三白眼で睨みつけられたら 相当怖いですが、 達磨の絵には…

敵を知り 己を知らば 百戦して危うからず   【法鏡(3)】

なぜ自己を知ることが大事なのでしょうか 「自分とは何か? そんな一円の得にもならないことあれこれ論じるひまあったら どうやったら儲かるか、 どうしたらあの人が振り向くか、 を考えた方がいいじゃないか。」 という人もあります。 しかし自己の姿を知ら…

自己分析の方法が分からない時に仏教を聞いてみた

私が仏教講師だと知られた方からよく 「仏教って、一言でいうと何が教えられているの?」 と聞かれることがあります。 この「一言で」というのはなかなか大変です。 2時間とか時間の枠を与えられてその時間内で説明するというならまだしも たいていこんな質…

仏教とは法鏡なり。『自分とは何者か』をズバリ答えた鏡のような教え

仏教は「私とは何か」に迫る教えです。 『法鏡』といわれる所以です。 「私とは?そんなもん。。。 自分のことくらい自分が一番よく知ってるさ。」 と一蹴する人もあるかもしれません。 「別に他人に聞かんでも自分のことでしょ? 自分以上に知っている者が…

仏教の「禅定」とは、どんな意味か

仏教で『禅定』とは 「禅」は「しずめる」 「定」も「定める」こと。 散乱する自分の心を しずめ、さだめることをいいます。 人のことばかり 「あいつ悪い」と非難する心をしずめる。 そして自分はどうか、とふり返る、ことです。 【間違っていると知れば直…

失敗を恐れず、断行する人が道を開く

『禅定』とは「心をしずめる、心を定める」ということで、 今の言葉で言えば『反省』です。 挫折、失敗したときこそ『反省』の機会をいただいたときと心得、 向上していきたいと思います。 いろいろな事例を見ていきましょう。 昨年のノーベル物理学賞では3…

「餓鬼界」に住む衆生の実態とは

今年、かまぼこ販売の美濃屋吉兵衛商店が倒産しました。 なんと戦国時代に創業した、450年以上の歴史を持つ 老舗中の老舗だそうですが、 「サドンデス倒産」「企業の突然死」と称される現今は どれだけ続いている企業でも 安心しておれる時代ではないよう…

仏教では『無財餓鬼』と『有財餓鬼』で苦しむ人がいると説かれている

仏教でとかれる六道(六つの迷いの世界)の一つに 餓鬼界があります。 餓鬼界(餓鬼道)に住む餓鬼は、 「自分さえよければ、人はどうなってもいい」 「人に迷惑をかけてでも、自分が得したい」 という心しかありません。 その餓鬼に二通りあると説かれてい…

「お金がない」という落とし穴にハマるな

私が小学生の時、 近所の友人の部屋で遊んでいた時、 居間で大人の怒鳴り声、 おばさんの金切り声、 ひきつづき、何か物が壊れる音が聞こえてくるのです。 それまで赤の他人で、 しかも大人が感情をあらわにして、 怒鳴りあう場面というのを 私は見たことが…

お金の奴隷になる人、お金の主人になる人【財欲(1)】

仏教で教えられる五欲 の一つに 『財欲』があります。 「金がほしい」「家がほしい」 「カッコいい車がほしい」 「かわいい服がほしい」 と金や物を求める心です。 「金の切れ目は縁の切れ目」 といわれますが、 私の知人で、 昨年の夏にリストラにあった人…

2600年前から変わらない「人間差別なし」と説く仏教観に驚いた

当時はまだ20代でしたが、 アメリカに住み始めた時、 この際、英語が喋れるようになろうと思い立った私は、 アダルトスクールに行きました。 アダルトスクールとは カリフォルニア州が移民の英語教育のために設置した、 大人向けの学校のことです 近所にあ…

人類は固定観念にとらわれた歴史からどう抜け出すか

先日話した慶応大学の学生は、 ブラジル生まれ、 ブラジル育ちの日系人で、 中学の時に 日本に引っ越してきたそうですが、 最初は日本の学校に行くのが 怖かったそうです。 なぜかというと、 日本人はみんな小さい時から 空手をやっていて、 ブラックべルト…

聖徳太子「以和為貴」に学ぶ、利害を和解するには?

聖徳太子の有名な十七条憲法には 『以和為貴』 とあります。 和を以て貴し、という人もありますが、 仏教精神に根付いた憲法を建てられた聖徳太子のこと 和するを以て貴し、と 言いたいところです。 和、というのは最初から出来上がっているものではない 一…

『獅子身中の虫』組織力を高めるには?

「ローマ人の物語」の著者である塩野七生が 「一国の最高権力者がしばしば変わるのは、 痛みに耐えかねるあまりに 寝床で体の向きを始終変える病人に似ている。」 と言っています。 そしてゲルマン大移動で滅びていった5世紀の西ローマ帝国は まさにそういう…

大学生のボランティア体験から「慈悲」を考察して知らされること

先日、大学4年生の女性が 私にメールを送ってこられました。 内容が内容だっただけに 会って話をしたのですが、 お互い時間がなく、 30分だけしか会えませんでした。 改めて今度ゆっくりと、ということになったのですが、 その最初にもらったメールの内容が …

人間関係を上手く運ぶために知っておきたい人間の心理【小慈悲(3)】

何回かにわたって慈悲について話をしてきました。 この「慈悲」というのは、簡単ではありません。 一例を挙げましょう。 大切にしたい恋人が苦しんでいたら、 誰も放っておきません。 その苦しみを何とかして、 とってあげたいと本気になります。 その結果、…

「慈悲とは何か」を考えさせられる興福寺の話【小慈悲(2)】

「興福寺」という魚捕りの道具があります。 細長い筒状の、竹で編んだカゴでできていて、 川の岩の間に挟んでおくと、 自然とたくさんの魚がかごの中に入ってくる仕組みになっている道具です。 なぜ魚を殺す、いわゆる殺生の道具に、 殺生を禁ずる寺の名前が…

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