2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧
釈尊のご臨終を描かれた釈迦涅槃絵図には、 亡くなられたお釈迦様を取り囲むようにして、 激しく嘆き悲しむ弟子や大衆の姿が描かれていますが、 人間だけでなく、森の獣たちまでも集まり、 ともに嘆き悲しんでいる姿が描かれています。 釈尊の慈悲の深さが生…
キリスト教の神はクリエイター、万物の創造主という意味であり、 人間はじめ一切の動物は神による被造物である、から 生物のことをクリーチャー(被造物)と呼ぶと 昨日から話をしています。 これはイスラム教、ユダヤ教も同じで、 世界の宗教人口からすると…
キリスト教の神はクリエイター、万物の創造主という意味であり、 人間一切の動植物、この宇宙全部、神による被造物である、 のがキリスト教やイスラム教の教義です。 ちょうど私たちが精巧な時計やラジオを作ったように 神も私たち人間、宇宙自然を作ったの…
【三業(3)】 前回より『三業』の中で『意業』を最も重視するのが 仏教だとお話ししております。 今回お話ししたいのは、三業の中で、 最も激しくタネをまいているのも『意業』である、ということです。 『身業』こそ、駅行ったり、会社行ったり、 立った…
【三業(3)】 なぜ仏教では口業や身業より意業を重視するのでしょうか。 前回はこの問題提起で終わりました。 今日はその答えです。 『心が口や体に現れるから』です。 今あなたがこの文章を読んでおられるのは『身業』ですが、 そもそも心が「読もう」と…
【三業(2)】 仏教では三業といって、 身体の行い【身業】(体でやること) 口の行い【口業】(口で言うこと) 心の行い【意業】(心で思うこと の、三つの行いを教えられていますが、 中でも『意業』を最も重視されています。 世間一般では『身業』を重視…
【三業(1)】 仏教に『三業(さんごう)』という言葉があります。 『業(ごう)』とは『行為』のことですから、 『三業』とは「三つの行い」ということです。 私たちは三方向からいろいろな行いをします。 ○身業(しんごう) ○口業(くごう) ○意業(いご…
『慢』『過慢』『慢過慢』について話をしております。 『過慢』とは、同じ程度の相手なのに自分の方が優れている ... と威張る心をいいます。 テストの点数が同じ80点だった、とすれば、 これはうぬぼれるはずはないのですが、 「本当はオレの方が上なのだ」…
「お前のような息子をもって恥ずかしいよ。 ワシントンはお前の年には検査官になって仕事に励んでいたそうだよ。」 「それでワシントンはお父さんの年には何になってたの?」 「…、うん…。大統領になっていた」 これはアメリカンジョークですが、 自分のこと…
仏教では108ある煩悩の中でも 特に私たちを煩わせ、悩ませる煩悩が6つあるとして、 それを六大煩悩といいます。 その一つが『慢』という煩悩です。 『慢』とは慢心の慢、うぬぼれ心のことです。 お釈迦様はこの『慢』という煩悩を七通りに分けて 『七慢』を…
何事も慣れてくる時が一番危ない、といわれます。 もうこれで出来るんだ、と思ったら、 そこに落とし穴があるのです。 運転でも免許取りたての頃は ハンドルを握る手が緊張で汗ばんでいます。 高速のトンネルなんかに入ると縁石にぶつかりそうで 背中に変な…
「すべての本を読み終えなくてもよい」 イギリスの哲学者、フランシス・ベーコンは、 生前そのように言っています。 そのあとの言葉はこう続きます。 「味見のための本があり、 丸呑みするための本もある。 そしてごく少数の本だけが、 かみしめ、消化するた…
【趣味や道楽は、たいていの場合、 根本的な幸福の源ではなく、 むしろ現実からの逃避である】 ラッセルの言葉です。 この言葉は始めて読んだときに 「ずばり言い当てられた・・」と 思わず苦笑したのを覚えています。 生きる目的を知らなかった中学や高校時…
アメリカで小学校に男が押し入り、銃を乱射し、 子供20人を含む26人が殺害されるという大惨事がおきました時、オバマ大統領は 「胸が張り裂ける思いだ。再発防止する」 と表明しましたが、この手の事件が毎年のように繰り返されているのは、 この問題が…
まずはこんな小話から。 ーーーー ヨーロッパ観光の名所、スイスのレマン湖のほとりで スイス人が釣りをしていた。 しばらく見ていた日本人が『何しているんですか』と聞いた。 『いや、魚を釣ろうと思って』と答えると、 『釣れませんね。いっそ底網かけて…
【出世本懐(1)】 ラジオ体操のお兄さんが 「今日も一日頑張りましょう!」 というと、 「どこへ向かって頑張るつもりなん?」 と突っ込みたくなります。 「あなたはどこに向かって生きますか?」 これは本質的な問いです。 私は小学生の時、手塚治虫にあ…
夫は妻の心がまったくわからない。 妻は夫の心がまったくわからない。 ぜんぜん通じない。 男女の心の構造は非常に違うのです。 同じ「人類」の枠でくくっていいものか。 「男類」「女類」と呼ぶべきだ、という人もあります。 それでも同じ屋根の下で生活を…
秀吉が生涯羨んだといわれる家康の資産が、 主君のためなら生命も辞さぬ強固な三河家臣団でした。 ところがその家康も20代のころ、 三河一揆で家臣団の中にも造反者が相次ぎ、 何度も苦汁を飲まされ、 命を落としそうになったこともありました。 その後、…
【布施(3)】 仏教で『布施』とは「与えること」 今日でいう「親切」のことです。 とかく奪うことばかり考えがちの私たちですが、 相手の立場に立って 与えることを考えていきなさい と釈尊は仰です。 もしあなたが人の上に立つような立場なら、 特に心得…
【布施(2)】 「赤ちゃんがはいはいを始めたら、 親もはいはいをしてみましょう。」 これを『赤ちゃん目線』というそうです。 これすると、いろいろなことがわかるもんですね。 この置き時計、落ちてきたら ちょうど頭に当たっちゃうな、とわかります。 テ…
母は「死にたい」と言う。 妻は「出て行く」と言う。 二人の間にたって男は板ばさみにあう。。。 古今東西繰り返されている人間模様の一こまです。 母からは、嫁がいかに気遣いがないか、延々と聞かされる。 妻からは、姑がいかに底意地悪いか、長々と聞かさ…
教祖、カリスマという人は、 それが宗教であれ、ビジネスであれ、自己啓発の人であれ みな口をそろえたかのように 昔は苦しかったが、今はとても心が明るくなった、 軽くなった、日々ワクワクしてる、 といった類のことを言います。 本人が告白している通り…