親鸞に学ぶ幸福論

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2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

桑原武夫氏のわくわくする散歩に、幸福の元を見る

【意業(1)】 ■各界で功績を残した評論家、桑原武夫氏は 好奇心の塊のような人でした。 氏が、研究者仲間と一泊旅行に出かけ、 バスを降りて目的地まで2キロほど野道を歩く、 その道中のことを書いています。 何の変哲もない田舎道を、他の研究者は 「道…

豊臣政権を弱体化させた加藤清正と石田三成が仲違い、その理由とは

【布施(2)】 武断派と呼ばれる加藤清正と、文治派の石田三成との仲違いが、 豊臣政権を弱体化させ、家康の政権奪取を許したのは、 歴史上よく知られる話です。 加藤清正らからすれば、秀吉がまだ信長の一武将として 戦に明け暮れていたときから、共に戦い…

他人の欠点を言うのが好きな人と、人の長所を見抜くことのできる人との違い

【布施(1)】 よく言われることですが、最近自分でもそうだなと つくづく感じられていることの一つに、 「人の欠点、短所を気付くよりも、人の長所を発見する方が難しい」 ということです。 文章の勉強のために、人の書いた文章を注意深く読み、 「この切…

会者定離ありとはかねて聞きしかど

【会者定離(2)】 『会者定離 ありとはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思わざりけり』 親鸞聖人のお歌です。 「会者定離」とは仏教の言葉で、 「出会った人は必ず別れなければならない」ということ。 誰しも大切な人とはいつまでも一緒にいたいものですが…

出会いと別れは旅人の一夜の宿

【会者定離(1)】 「月日は百代の過客にして、往きかう人もまた旅人なり」 (松尾芭蕉) 人生はよく旅にたとえられ、人間を旅人にたとえられます。 旅にたとえられるのは、 旅にさまざまな出会いがあり、別れがあるように、 人生は出会いと別れの連続だから…

あなたになぜそんな事件や事故は起きたのか、それには原因がある

【法鏡(1)】 私は20代の頃、追突事故に遭いました。 後ろから追突されたのですが、一般道で 相手の車がスピードを出ていなかったこともあり、 怪我も後遺症もなく済みました。 警察が立ち会い「追突した側の不注意」と判断したので、 賠償責任は10対…

殺生に罪の意識を自覚できない現代の文明

【殺生罪(3)】 殺生罪についてお話ししたところ、 「人や動物が他の動物を殺して食べるのは自然の摂理であり、 殺生がなければ成り立たないので、悪ではないのでは」 とのご意見がありましたので、それについてお話しいたします。 確かに仰るとおり、肉を…

菜食主義者は殺生罪を犯していないのか

【殺生罪(2)】 殺生罪について、先日お話ししたところ、 いくつかのご質問がありました。 そのご質問をまとめますと、 以下の2問に収まると思いました。 1.肉を食べない生き方を勧めれば、悪を造らなくていいのか 2.人や動物が他の動物を殺して食べ…

親鸞聖人のご説法に参集した猟師たち

【殺生罪(1)】 仏教で教えられる「十悪」の一つに「殺生罪」があります。 「生き物を殺す罪」のことです。 殺生は恐ろしい罪であり、これを犯した者は恐ろしい報いを受ける、 と仏教では説かれています。 仏教が日本に伝来して長らくの間、 「殺生罪」を…

心が運命に最も大きな影響を与える

【意業(2)】 幸・不幸の一人一人の運命は、 各人の日々の行い『業(ごう)』によって生じると 徹頭徹尾、明らかにされたのが、仏教を説かれたお釈迦さまです。 釈迦はその行いに三通りあると説かれ、『三業』といいます。 ・意業(思うこと) ・口業(し…

日々心で何を思っているかで人生に差がつく

【意業(1)】 ノーベル化学賞を受賞したアラン・マクダイアミッド氏は、 「研究室を離れ、グラス片手にぼんやりする一時にひらめく。 私にとって一番大事な書類は、バーのナプキンに書いたメモです」 と語っています。 戦後の歌謡界を代表する作詞家である…

慢心の塊だから「あいつよりはマシだ」と自惚れる

【慢(1)】 悪い人間の集まっている処は、と問われたら、 “それは刑務所だ”と答える人が多いかと思います。 ところが刑務所の囚人たちは、 自分のことを悪い人間だとは思っていないといいます。 「君は粉飾決算、架空取引の罪でここに来ているが、 悪いこ…

ホモサピエンス全史と仏教の共通点とは

【勤苦生死之本(2)】 話題の本『ホモサピエンス全史』では、 今までの歴史書は「帝国の勃興と滅亡」「社会構造の変遷」 「戦士の勇敢なこと」「芸術的な創造活動」 「テクノロジーの発見と伝播」などの研究テーマとしてきたが、 人類究極の目的である「幸…

苦しみの元を断ち切って、真の幸福になる仏教の教えとは

【生死勤苦之本(1)】 「あなたはなぜ苦しいのか」と人に聞けば、 返ってくる答えは十人十色です。 「金がないからだ」 「病気だからだ」 「こんな人と結婚したからだ」 「才能がないからだ」 「こんな性格だからだ」 皆、人には分からぬそれぞれの憂苦を…

近江商人に見られる自利利他の精神

【自利利他(1)】 仏教に「自利利他」という言葉があります。 他人を幸せにする(利他)ままが、自分の幸せ(自利)となる、 他人も生かし、自分も生きる道が「自利利他」です。 室町時代、近江の商人は、蓮如上人から仏法を聞くようになり、 自利利他の教…

親鸞聖人は権力者嫌いだった。なぜ「為政者には近づくな」と言われたのか。

【悪性(3)】 「権力者に協力してもらい、仏法を伝えたらいいではないか」 「権力者を使って伝えるくらいのバイタリティが必要だ」 という人があります。 そんな人に親鸞聖人は 「権力者に近寄り、その力を借りて、仏法を伝えようなどと 決して考えてはな…

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